【ニューデリー時事】パキスタン軍は10日未明(日本時間同日午前)、首都イスラマバード近郊ラワルピンディを含む国内3カ所の空軍基地がインド軍の攻撃を受け、反撃を開始したと発表した。
パキスタン政府は、核兵器の運用を担う最高意思決定機関の会合を同日招集すると発表した。会合の時刻は不明だが、核兵器を保有する両国間の緊張が一気に高まる可能性が出てきた。
パキスタン軍によると、空軍基地攻撃による施設への被害は確認されていないという。同国メディアは、軍がインド北部にある超音速巡航ミサイル「ブラモス」の保管施設を破壊したと報道。またインド・パンジャブ州パタンコートの飛行場と係争地カシミール地方ウダンプルの空軍基地に打撃を与えたと伝えた。
インド軍と外務省は9日の共同記者会見で、8日夜から9日未明にかけ、西部の国境地帯全域でパキスタン軍のドローン約300~400機が侵入を試みたと発表。「多数を撃墜した」としていた。
カシミール地方でも実効支配線を挟んで両軍の砲撃が続き、負傷者が増加しているもようだ。