歌手の華原朋美(50)がスポーツ報知などのインタビューに応じ、30年の歌手生活を振り返った。現在は周年を記念して全国ツアー「LIVE TOUR 2024―2025~[ハート]LOVE IS BEST[ハート]~」の最中。多くのヒット曲を作ってくれた音楽プロデューサーの小室哲哉(66)に対する感謝や、自身の再婚願望まで、様々な思いを独特の表現でぶっちゃけた。(浦本 将樹)
何歳になっても、何年たっても明るい笑顔と“朋ちゃん節”は変わらない。現在は30年記念ツアー中。ライブでは歌唱中に観客席へ歩き出したり、会場で自らグッズを販売するなどして周囲をざわつかせている。
「私はお客さんとの接点を大切にしているんですけど、ワーッてこっちに倒れてきちゃう心配もあって。責任取れないから次回からはやめようと思っても、またやっちゃう」といたずらっぽく笑う。本人が手売りした帽子などのグッズは飛ぶように売れたという。
セットリストは自分で考える。代表曲「I BELIEVE」「I’m proud」などを入れていると、作ってくれた小室哲哉の顔が思い浮かぶ。
「短い期間であれだけのヒット曲を書いてくれた。コンサートする時に『ああ大事なことだったんだな』と分かる。いい曲ばかり作ってくれて本当にありがとうという気持ちになります」
デビューして30年。その前は「遠峯ありさ」の名前で活動し、鳴かず飛ばずだった。「毎日オーディションしては落ちるのを経験した。かなりしんどかったけど、遠峯ありさの時代があったから『有名人に絶対なるんだ』という強い信念が生まれたんだと思います」
現在はシングルマザーとして歌手活動と両立させる。「(5歳になる息子は)ツアーにも連れて来ています。家族として思い出作りに。コンサートの感想も言われますよ。声が出ていないと『今日は最悪だったね』って」
事務所の社長も自ら務め、多忙の日々。「もう30年もやらせていただいた。年齢からいっても、20か所もまわるツアーはもう最後になるんじゃないかな。あとは普通に結婚して息子を育てていく。母親に専念したい」と明かす。
子供からもせかされる。「『早くパパを見つけてきてよ』って。それに子供が小さいうちはいろんな病気をするので、私にもうつる。私はうつす人がいないので、探さなきゃ」と、らしい表現で再婚願望を口にした。
◆華原 朋美(かはら・ともみ)1974年8月17日、東京都生まれ。50歳。91年、遠峯ありさの芸名でデビュー。95年、華原朋美に改名し、歌手として再デビュー。96年の初アルバム「LOVE BRACE」は約300万枚の売り上げを記録。NHK紅白歌合戦には96年からの3年連続を含む計5度出場。21年8月に元マネジャーと結婚し、22年に5月に離婚。高校時代には馬術で国体4強。血液型O。
〇…9月9日にはデビュー30周年を記念してスペシャルライブが、東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で行われる。1990年代を席巻した華原の集大成として、ヒット曲を中心にカバー曲などを生バンド演奏で行われる。
報知新聞社