メッセージや連絡先などが集約されるiPhoneは、まさに個人情報のカタマリ。盗難、紛失時はもちろん、机の上に置きっぱなしにしたときや酔っぱらってしまったときに中を見られてしまうというリスクもあるため、セキュリティ設定には細心の注意を払いたい。Face ID(やTouch ID)でロックをかけていれば十分と思いきや、実はそうでもない。
【写真で見る】Face IDの設定を再確認。「注視なし」だと他人がiPhoneのロックを解除できてしまう。
例えば、設定によっては、iPhoneの画面を見ている必要なくロックを解除することができるため、就寝時に別の人が中を見ることができてしまう。また、いくらロックを設定しても、酔って前後不覚になっている際に中をのぞかれてしまう心配もあるだろう。そこから人に見せたくないLINEのトークが流出してしまう……というのは、有名な芸能人に限らず注意したいところだ。
CM降板で莫大な違約金が発生するとまではいかないまでも、軽い気持ちで書いた悪口が拡散され、会社から処分を受けてしまうということはありうる話だ。一方で、こうした失敗は、セキュリティ設定を強化することである程度、未然に防止できる。ここでは、そんなLINEやその他メッセージアプリのトーク流出を防ぐための裏技を紹介していこう。
■まずは基本のFace ID設定を見直す
iPhone 16eの登場でiPhone SE(第3世代)が終売したため、現行のiPhoneはすべて、生体認証に顔認証のFace IDを採用している。設定しておけば、iPhoneを持ち上げただけで画面がつき、自動的に顔が認証されるため、ロックが簡単に外れて便利だ。LINEなどのアプリも、Face IDでロックをかけられるため、利用している人は多いだろう。
ただし、この設定を間違えると、自分が操作していないときにもロックが外されてしまう心配がある。例えば、飲み会で酔いすぎて前後不覚になったときや、iPhoneをテーブルの上に置いたまま寝てしまったときなどには、注意が必要だ。通常のFace IDは、画面の目視を検知したあとロックを解除するが、これは設定で緩められる。
その方が、ロック解除の失敗率が下がることもあり、オフにしている人もいるだろう。実は筆者もその1人だ。ただ、上記のようなシチュエーションでは、これがあだになる。このようなリスクに備えるには、設定を見直すようにしたい。Face IDの設定は、「設定」アプリから「Face IDとパスコード」を開き、パスコードを入力して行う。