「歯向かうのか? この野郎!」「歯向かっていいとでも思ってんのか、って言ってんだァ!」
時には馬乗りになって、男は、むせび泣く若者に殴る蹴るの暴行を加え続ける──。
SNS上で拡散されている動画には、「2025/03/25」と日付が記されており、どうやら防犯カメラの映像のようだ。北海道札幌市にある建設会社「花井組」の社員寮を撮影したもので、暴行を加える男性が社長、被害者が従業員だとされている。
ネット上で〈犯罪だよなこれ〉〈普通に暴行罪では?〉と批判が殺到するなかで、同社がサポートシップパートナーを務めるプロバスケットボールチーム「レバンガ北海道」は5月8日、公式X(旧Twitter)を更新。〈SNS上に投稿された映像について事実確認を行った結果、映像が花井組でのものであるとの確認が取れました〉として、サポートシップパートナー契約を解除することを発表した。
「動画に大きなコイの水槽が映っていますが、このコイの世話をめぐって気に入らないことがあり、社長が従業員に暴力を振るったようです。従業員を後ろから羽交い締めにしている男性が役員で、途中で暴行を止めるような仕草を見せた女性が社長夫人とされています。
地元メディアによると、被害者の男性は全治3週間ほどのケガを負ったといいます」(全国紙社会部記者)
5月9日現在、「花井組」の公式サイトは閲覧できない状態となっている。
「1939年に『土木請負業花井組』として創設され、現在の社長は3代目という歴史ある建設会社です。地域のインフラ工事を手掛けているほか、地域清掃などのボランティア活動にも力を入れており、地元メディアによく取り上げられています。
そういった取り組みが認められて、『さっぽろまちづくりスマイル企業』や『札幌市ワーク・ライフ・バランスplus企業』など、札幌市の認証を受けていますが、今回の騒動を受けて、同市広報部の公式Xは、〈事実の確認が取れ次第、各認証制度の規定等に沿って、認証取り消しの手続きを進めてまいります〉と通知しています」(前出・全国紙の社会部記者)