「ゴールの瞬間を撮ってほしい」彼女の頼みでカメラを回していた男性が起こしてしまった「まさかの悲劇」──
初めてのハーフマラソンのために数か月間トレーニングを積み、ゴールラインを越える瞬間は、多くのランナーにとって記録に残したい「達成の証」だ。だが、そんな動画を望んだある女性は思わぬ「悲喜劇」に見舞われた。
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動画は、彼女が最後の直線を走り抜け、ゴールを目指すシーンから始まる。「4カ月間トレーニングして挑んだ初ハーフマラソン。唯一のお願いは『ゴールの瞬間を撮ってほしい』。でも、これが現実」とキャプションが添えられていた。
彼女の恋人が撮影した動画には、肝心のゴールシーン「だけが」見事に映っていない。
彼女がゴールに近づくにつれ、観客からの歓声が高まり、恋人の「行け、セレナ!」という声も響く。だがその直後、カメラはなぜか下方向へとズレてしまい、ゴールの瞬間は完全にフレームの外に消えてしまった。
TikTokに投稿されたブレブレの映像は、98万回以上再生され、1600件以上のコメントが寄せられている。
この「撮影失敗」には多くの視聴者が共感を寄せ、コメント欄には似たような体験談が相次いだ。
あるユーザーは人生の節目での出来事をこう振り返っている。「大学の卒業式で、ステージに上がる自分の姿を母に撮ってもらったんだけど、前後の学生は完璧に撮れてたのに、私の番になった瞬間テンションが上がりすぎたみたいで、まったく同じミスをされた」
また別のユーザーは、マラソンゴールでの「消失体験」を共有している。「アスリートじゃないけど、頑張ってシカゴのハーフマラソンを完走した。でもゴールの瞬間、ちょうど2人の男性が目の前に立ちはだかって、自分のゴール写真がまったく映ってなかった」
「私だったらこれで別れる」との声も
一方で、恋人のカメラワークをもう少し寛容に捉える声もあった。彼がその瞬間の感動に飲まれていたのではないか、という解釈だ。「ゴールの瞬間を見逃したくなかったんだと思う」「スマホ越しじゃなく、直接あなたを見ていたんだよ」
また別のユーザーは、こんな言葉を残している。「動画があるのも確かにいいけど、一番大事なのは、そこまで頑張ってきた努力の記憶と、応援してくれた恋人の存在なんじゃないかな」
大半のコメントは理解やユーモアに満ちたものだったが、中にはがっかり感を隠せない声もあった。あるユーザーは率直にこう書き込んでいる。
「大げさかもしれないけど、私だったらこれで別れるかも」
マリア・モラヴァ