【マニラ時事】フィリピンで12日、中間選挙が実施された。
マルコス大統領派とドゥテルテ前大統領派の対立が激化する中、半数の12議席が改選された上院選ではマルコス氏が推す議員6人が当選を確実にした。ドゥテルテ派の当確は3人にとどまっている。地元メディアなどが報じた。
上院では7月、公金不正使用疑惑やマルコス氏夫妻らへの殺害予告で訴追されたドゥテルテ氏の長女サラ副大統領に対する弾劾裁判が行われる予定。3分の2以上が賛成すればサラ氏は失職し、2028年の大統領選にも出馬できなくなる。
ほとんどの非改選議員は旗幟(きし)を鮮明にしていないが、マルコス派6人が当確となったことで、サラ氏の政治生命に黄信号がともった形だ。ただ、6人のうち1人はドゥテルテ氏側とも通じているとされる。