『週刊少年ジャンプ』(集英社)では名作と呼ばれる作品が数多く誕生し、中には完結してから長い時間が経っても愛され続ける作品もある。
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そうした作品は細かい点にまで工夫が凝らされており、読者を飽きさせない。特に伏線のちりばめ方やその回収の仕方が秀逸だと、世間で大きな話題となることも多い。
しかし、作品によっては一部の伏線が未回収のまま終わってしまう場合もある。といってもそれが悪いというわけではなく、連載が終わってからも数多くの考察がされることにつながる。今回は、そのような気になる伏線をあらためて確認していこう。
※本記事には各作品の内容を含みます
■『NARUTO-ナルト-』自来也の意味深な言葉
まず紹介したいのは、岸本斉史氏による『NARUTO-ナルト-』で多くの人が疑問に思ったであろう伏線。それが、自来也が主人公のうずまきナルトに対して口にした言葉である。
自来也はナルトに稽古をつけ、螺旋丸の習得や九尾の力の扱い方などを教え込んだ。彼がいなかったら、ナルトはあそこまで飛躍的に強くなれなかったと言ってもいいだろう。
そんな自来也は修行が終わった後、ナルトに向かって「あの術は使うなよ…」と話している。これについての詳しい説明はなく、さらにその後ナルトが自来也の言っていたような術を使った様子はない。そのため、「あの術」とはなんだったのか? という謎が残されてしまった。
これについてはいろいろ考察されているが、その中でも有力と思われるのが、九尾の力を使った何か……かもしれない。その理由は、ナルトはあの時点では九尾の力を完全にコントロールできていなかったからだ。感情の高ぶりで表に出てしまう危険な状態なので、自来也はその力を解放するのを恐れていたと思われる。
ちなみにアニメ版では「あの術」から「あの力」へとセリフが変えられているので、そこからも九尾の力を指しているのではと想像してしまう。
自来也が言っている術には当てはまらないが、個人的に風遁・螺旋手裏剣は使ってはいけない術のような気がする。あれはナルトが使える忍術の中でも飛び抜けた殺傷能力を持ち、大量のチャクラを消費する。周りはおろか本人まで傷つくことも考えると、リスクが高く危険な術だ……。