【AFP=時事】米西部カリフォルニア州の不妊治療クリニックの外で17日、爆弾が爆発し、1人が死亡した。連邦捜査局(FBI)はテロ攻撃と断定した。
現場のAFP記者によると、爆発はパームスプリングス市の中心街で発生。クリニックの建物には大きな穴が開き、近隣の建物の窓やドアが吹き飛んだ。
FBIロサンゼルス支局のアキル・デイビス支局長は現場近くで記者団に、「これは意図的なテロ行為だ」と述べた。
デイビス氏は、爆発時にクリニックの近くにいた1人が死亡し、4人が負傷したと発表。死亡者の身元確認が進められていると説明。クリニックが意図的に狙われたかについて質問されたデイビス氏は、「そう信じている」と答えた。
ABC系列の地元テレビ局は、匿名の情報筋の話として、死亡した人物が事件の容疑者だと報じた。
クリニックはソーシャルメディアに投稿した声明で、スタッフにけがはなく、研究室の「すべての卵子、胚、および生殖材料などは完全に安全で損傷はない」と述べた。
米国では中絶や不妊治療を含む生殖に関する医療が依然、論議の的となっており、一部の保守派は宗教的理由からこれらの処置を禁止すべきだと考えている。
こうしたサービスを提供するクリニックを標的とした暴力は、まれに発生している。【翻訳編集】 AFPBB News