「急に大きくなった金正恩総書記の娘」にあやかりたい…北朝鮮で「子ども用栄養剤」ブーム


北朝鮮メディアは今月12日、第23回平壌春季国際商品展覧会が開幕し、110社以上が電子機器、建材、医薬品、軽工業品、食品などを出品したと報じた。中でも栄養剤や健康食品関連のブースが多く見られた。

会場には「身長を伸ばす栄養丸」「集中力と記憶力を高めるサプリ」「脳の栄養補助」などのキャッチコピーが書かれた広告が多数掲げられ、子ども向けの製品も目立った。

子ども用の身長促進サプリメントは、北朝鮮で近年特に人気のある商品の一つとなっている。キム総書記の娘が、登場するたびに目に見えて背が伸びた姿を見せることから、子どもの成長や発育に関心を寄せる親が急増していると伝えられる。

2013年生まれと推定される娘はまだ12〜13歳だが、北朝鮮メディアが報じる映像では同年代の子どもたちに比べて非常に背が高く、健康的な体格をしている。2022年11月に初登場した当時は、身長170センチのキム総書記の肩ほどだったが、最近ではほぼ同じか、それ以上に見える場面もある。

こうした影響から、北朝鮮国内では韓国製の子ども用栄養剤が「効果が高い」と評判になり、4倍の価格でも品薄になるほど需要が高まっていると、米政府系放送局の自由アジア放送(RFA)は報じた。

また、集中力や記憶力を高めるビタミンやサプリメントも人気で、北朝鮮の根強い教育熱が影響しているとみられる。少子化が進む中、多くの家庭が一人っ子となり、唯一の子どもに健全な体と高い学力を持たせて身分をアップさせたいという期待が背景にある。

展覧会にはこのほか、糖尿病、関節炎、甲状腺機能低下などの成人用栄養剤や、各種健康補助食品も多数出品された。

朝鮮中央テレビは「世界的に競争力のある高効能の医薬品や健康食品を出品した」「人民の健康に貢献する新薬を研究・開発し出品した」と報じており、健康志向の高まりを国家レベルで後押しする姿勢がうかがえる。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News

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