コメ取引価格、過去最高を更新

先月の発表で8か月ぶりに下落したコメの取引価格が再び上昇し、過去最高を更新しました。

農林水産省によると、主食用のコメが卸売業者などに販売された際の4月の取引価格は、全銘柄の平均で玄米60キログラムあたり2万7102円でした。8か月ぶりに下落した3月より1226円高く、過去最高を更新しました。

取引価格が上がった理由について、今年は例年より早くコメを確保する動きがあり、量が少なくなった人気のある銘柄を中心に引き合いが強まって、全体の価格を押し上げたとしています。

農水省はまた、3月17日から先月27日までの6週間で放出した備蓄米のうち、スーパーなどの小売業者に販売された量は、およそ1万5000トンだったと明らかにしました。

この期間に放出された備蓄米は21万トンのため、全体のわずか7％にとどまっています。