24歳のベネズエラ人の男、10代ホームレス移民になりすまし偽造文書で高校入学か 米当局者


アンソニー・エマニュエル・ラブラドールシエラ容疑者は同州のペリーズバーグ高校に2024年1月に入学した。ベネズエラ人としての出生証明書には、本人の年齢が16歳であることが示されていた。同容疑者は自身がホームレスの移民だったと説明。人身売買によって米国に連れてこられたと主張した。ペリーズバーグの警察が明らかにした。

ラブラドールシエラ容疑者は学校生活を始めた後、最終的に地元の一家と共に暮らすことになった。警察によるとこの一家は、以前交換留学生を受け入れたことがあったという。

このホスト家族には、24年にラブラドールシエラ容疑者の後見人となる権利が認められた。家族の援助を受けて同容疑者は社会保障番号や運転免許証も取得したと、警察は報告している。

同容疑者はまた偽造した文書を使い、米市民権・移民業務局(USCIS)から一時保護資格(TPS)も取得していた。ペリーズバーグ高校が声明で明らかにした。USCISのウェブサイトによると、TPSを取得した移民は国外退去や移民の地位に基づく拘束から保護される他、合法的な就労が可能になる場合もある。

ラブラドールシエラ容疑者の本人証明に対して最初に疑問の声が上がったのは今年の5月14日。ある女性が後見人の家族に連絡を取り、同容疑者が実際は24歳で、自分の子どもの父親でもあると告げた。警察が明らかにした。

女性は家族に複数の写真や運転免許証、社会保障カードを送付した。それらの証明書にはラブラドールシエラ容疑者の氏名と、01年3月27日を生年月日とする内容が記されていた。これ以外にもフェイスブックの投稿が複数送られており、そこにはラブラドールシエラ容疑者が女性や子どもと一緒にいる内容が含まれていた。

ペリーズバーグ高校によると後見人らはその晩、学区に連絡を入れた。

学区の管理者が翌日、ラブラドールシエラ容疑者と面会すると本人は疑惑を否定。入学時に提出した出生証明書の内容が正しいと主張した。同校が声明で明らかにした。

CNNはラブラドールシエラ容疑者の弁護士にコメントを求めている。

学区側によれば、ペリーズバーグ高校は即座に後見人に指示を与え、事情が明らかになる間ラブラドールシエラ容疑者を学校敷地内に立ち入らせないよう求めた。

警察が米税関・国境警備局(CBP)に連絡を取ったところ、ラブラドールシエラ容疑者の就労ビザは23年に切れていたことが分かった。同容疑者はこの年、高校への入学手続きに入っていた。

ペリーズバーグの警察は19日にラブラドールシエラ容疑者を文書偽造の疑いで逮捕した。警察によると同容疑者は逮捕時、自身の身元を後見人に暴露した女性が運転する車に乗っていたという。

CNNは後見人の家族と当該の女性に連絡を取っている。

裁判所記録によれば、ラブラドールシエラ容疑者は20日に出廷し、文書偽造の罪状に関して無罪を主張した。設定された保釈金の額は5万ドル(約720万円)で、次回は29日に出廷する予定。

CBPの報道官がCNNへの声明で述べたところによると、ラブラドールシエラ容疑者はビザの切れた不法移民で滞在資格を持たない。現在は連邦レベルの犯罪でも訴追の手続きが進められているという。



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