【香港=三塚聖平】政府への抗議活動が続く香港で24日、4年に1度の区議会(地方議会)選挙の投票が行われた。即日開票され、25日午前には大勢が判明する見通しだ。政府への不満の受け皿となる民主派が躍進する勢いで、初めて過半数を獲得するかが注目される。
直接選挙で選ぶ452議席に1090人が立候補した。選挙管理委員会によると投票率は24日午後9時半(日本時間同10時半)時点で69・04%と、過去最高だった前回2015年の最終投票率(47・01%)を大きく上回っており、香港各地の投票所では行列が見られた。現地メディアは、1997年の中国返還後に香港で行われたすべての直接選挙の投票率を超えたと報じた。
「逃亡犯条例」改正問題に端を発した大規模デモが本格化してから5カ月が過ぎたが、香港住民の社会に対する関心の高まりが反映された形だ。