「国母としての存在感を醸し出されていました」
5月13日、東京都で開かれた『全国赤十字大会』に出席された雅子さまについて、『皇室の窓』(テレビ東京系)で放送作家を務めるつげのり子さんはそう語る。
雅子さまが関心を示された“言葉”
「赤十字大会とは、赤十字の活動に貢献した個人や団体へ表彰を行う式典で、日本赤十字社(以下、日赤)の名誉総裁である雅子さま、名誉副総裁である紀子さまらが毎年出席されています。日赤の名誉総裁は代々、皇后が担われており、雅子さまは令和のお代替わりに伴い、美智子さまからそのお役目を引き継がれました。
4月は硫黄島ご訪問、『大阪・関西万博』ご視察、園遊会へのご出席など多忙な日々が続き、ご体調が不安視されていた雅子さまですが、無事に今回の式典を終え、皇后としての務めを果たされました」(皇室ジャーナリスト)
名誉総裁としては、5回目の赤十字大会となった今回。前出のつげさんは、雅子さまに変化が感じられたという。
「名誉総裁として初めて式典にお出ましになった2019年は“私がここにいていいのだろうか”といった不安が伝わりました。しかし、今回は時折見せられる慈愛に満ちた微笑みが印象的で、皇后や名誉総裁というお立場が板についてこられたのだと感じました。お役目に慣れたというだけでなく、雅子さまが使命感を持って式典に臨んでいらっしゃるからだと思います」
当日の式典中、赤十字の活動に貢献した代表2名がそれぞれの取り組みについて発表する場が設けられ、雅子さまはその際、“ある言葉”に強い関心と共感を示されていたという。
「代表2名による発表を雅子さまは真剣な眼差しで、時折頷きながら傾聴されていました。特に医師の稲田眞治さんの発表中、大きなリアクションをお見せになったのです。
稲田さんは昨年、石川県で発生した地震と大雨被害を受け、現地で救援活動を行いました。現地での活動について、稲田さんが“心のケアを重点的に行う方針を採択した”と説明すると、雅子さまは同意を示すかのように、かなり深く、何度も頷かれていました」(皇室担当記者)