【AFP=時事】ウクライナ国境警備隊の報道官は21日、ロシアによる侵攻開始以降、徴兵対象年齢の男性数万人の不法出国を阻止してきたとAFPに明らかにした。
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戒厳令に基づき、18~60歳のウクライナ人男性の大半は、正式な許可を得るか徴兵を免除されない限り、出国を禁じられている。
だが、人員不足に見舞われているウクライナ軍への徴兵を逃れるため、依然として数千人が国外逃亡を試みている。
ウクライナ国境警備隊のアンドリー・デムチェンコ報道官はAFPに対し、「2022年2月24日以降、18~60歳のウクライナ人男性約4万5000人」を拘束したと述べた。
「さらに4000人の市民が、偽造文書を用いて不法越境を試みるか、越境の権利を与えるその他の根拠を偽造したとして、検問所で拘束された」と付け加えた。
ウクライナ政府は、徴兵逃れを取り締まるとともに、東部で進撃を続けるロシア軍に対抗するウクライナ軍の戦力を補充するため、在外国民の帰国を促そうとしている。
欧州連合(EU)統計局「ユーロスタット」によると、2024年時点で約410万人のウクライナ人がEU加盟国で暫定保護を受けており、そのうち約22%が成人男性だった。【翻訳編集】 AFPBB News