老舗コスプレイベント「となりでコスプレ博」開催中止 主催者逝去、引き継ぎ模索も断念 惜しむ声続々


【画像】開催中止のお知らせに惜しむ声続々

 主催者の逝去に伴う対応だとして、イベント公式Xが2025年5月21日に報告した。

■2月の死去時は「4月20日のイベントまでは全て開催」発表

 「となりでコスプレ博」は、世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット」と同日に、東京ビッグサイト駅近くの「TFTホール」で開催されていたコスプレイベントだ。開催時間が10時から20時までと長いことから、コミックマーケット後に参加するコスプレイヤーも多かった。

 主催の「コスプレ博実行委員会/勇者屋」とともに「コスプレ博」を主催していたのが、コスプレイベント運営会社「C-NET」の代表を務めていた福島靖史さんだ。

 福島さんはコスプレイベントの主催のほか、90年代には主に関東圏で発行されていたコスプレイベント情報をまとめた同人誌「C-NET」を発行するなど、コスプレ文化の普及に精力的に取り組んでいた。

 コスプレ関連の話題を投稿するXアカウント「コスプレNEWS」が2月26日、福島さんの訃報を伝えた。2月20日に膵臓がんのため59歳で亡くなったという。

 同アカウントは、「本人はすぐに退院してイベントをやりたいとずっと言っておりました。最後は自分の為にイベントをしたいと4月13日の開催を決め、亡くなる当日まで準備をしておりました。最後までイベント屋らしい福島でした」とその人柄を惜しみ、今後のイベント開催については「故人の意志を継ぎ、現在開催が決まっている4月20日のイベントまでは全て開催致します」と説明していた。

 なお、同イベントを主催していた「勇者屋」の片桐剛さんも、17年2月20日に45歳で亡くなっている。

「『2025夏』を含む全てのイベントは開催中止となります」

「主催者逝去に伴いコスプレ博は開催休止、告知していた『となりでコスプレ博2025夏』を含む全てのイベントは開催中止となります」

 「開催に関するお問い合わせにはお答えできかねます。つきましてはDMやメールでのご質問はご遠慮ください」としている。

 発表を受け、「心よりお悔やみ申し上げます。主催の方を始め、スタッフの方々のおかげで沢山の楽しい思い出、出会い、撮影が出来ました。本当にありがとうございました」「人間誰しも亡くなりますので致し方ない事かとは思いますが、とても楽しく参加させていただきましたので、とても寂しく悲しく思います。可能であれば、なんとか復活を願いたいばかりです」など、コスプレを楽しむユーザーらからの惜しむ声が相次いでいる。



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