トランプ米政権が国家安全保障会議(NSC)の大幅な縮小を進めている。複数の米メディアが23日、報じた。外交・安全保障政策を取りまとめてきた中枢部署の縮小により、今後、政策形成の主導権が外交を担当する国務省や安全保障を担当する国防総省に移行する可能性がある。
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ロイター通信によると、バイデン前政権時代に300人超いたスタッフを最終的に50人程度に減らす計画だという。
関係者はロイターに対し、NSCが今後、政策の形成よりも、大統領の関心事項の遂行に重点を置く小さな組織になるとの見解を示した。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)によると、NSCを率いる大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を兼任しているルビオ国務長官が23日、NSC幹部を招集し、「配置転換」を表明した。すでに100人以上が別の部署に異動するなどした。
トランプ大統領は今月1日、大統領補佐官(国家安全保障問題担当)だったウォルツ氏を事実上、更迭。ルビオ氏が暫定的に兼任していた。