【AFP=時事】ドナルド・トランプ米大統領は23日、欧州連合(EU)に50%の関税を課す考えを示し、EUとの貿易戦争を再燃させた。EU側は、米国に「敬意」を求めている。
トランプ氏の発言を受け、世界経済の先行きに対する懸念から株価は下落した。
トランプは23日朝、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」でEUへの関税を提起。
「協議に進展がない!」「そのため、2025年6月1日から、欧州連合に対して一律50%の関税を課すよう勧める」と主張した。
その後の大統領執務室での会見でも、「私はディールを求めているわけではない。もう決まった。(関税)50%だ」と述べ、「彼ら(EU)はわが国を適切に扱っていない。彼らは徒党を組んでわれわれを利用しようとした」と続けた。
欧州委員会のマロシュ・シェフチョビッチ委員(通商担当)は、EUは「脅迫」ではなく「敬意」をもって米国との貿易交渉に臨むとの考えを示した。【翻訳編集】 AFPBB News