オフィスカジュアル導入企業の拡大もあって、「ジャケットに、ビジネスTシャツ姿」が増えています。襟がないインナーは、ジャケットの首元をスッキリ見せてくれるため好印象。ですが選び方は、ワイシャツと異なる視点が求められます。
【写真でわかる】オンオフ兼用として活用されるTシャツの使い方に注意
とくに機能面と色合いに重点をおいた選び方では、「ビジネス用途なのに、だらしない」という違和感を持たれてもおかしくはありません。
そこで今回はビジネスTシャツの定義を明確にし、周囲から「きちんと評価される」選び方の鉄則をお届けします。
■オンオフ兼用のTシャツで失敗する人の盲点
ジャケットに合うTシャツが、「カジュアルとは別である」ことは周知のとおり。ですがカジュアルとビジネスTのみならず、オンオフ兼用のものが存在し、「この線引きがハッキリしない」という事情もあります。
私の考察では、ビジネスTがだらしなく見える場合は、ジャケットとの間に生じた「ドレス感のズレ」が原因と分析しています。たとえばユニクロUのエアリズムコットンオーバーサイズTシャツ5分袖は、どんなジャケットに合わせられるのでしょうか。
あえて特定アイテムをピックアップした理由は、このTシャツをジャケットに合わせているビジネスマンが多いこと、またオフィスカジュアル可能なオンオフ兼用Tだからです。オンオフ兼用と言えば、聞こえは良いのですが、どんなジャケットにも合わせられるわけではありません。ここがポイントです。
【写真】オンオフ兼用として活用されるユニクロUのTシャツはこんな感じ
洗濯シワがつきづらく、手触りがツルッとしたユニクロUのTシャツは、一定のドレス感を醸しだしてくれるので、マシンウォッシュ対応の「カジュアルな型紙のジャケット」に合わせられます。ただしカッチリしたジャケットのドレス感に耐えうるほどの生地とは言えません。ここに難しさがあります。
つまり「それなりにドレス感のあるTシャツも、合わせるジャケットの型紙次第では、首元に手抜き感が漂う」ということ。そこでビジネスTを選ぶうえで真っ先にお伝えしたいポイントは「単体では選ばない」というルールです。具体例を交えながら解説します。
■ビジネスTのドレス感を判断するポイント
紳士服量販各社のビジネスTは、複数のラインナップにまたがります。たとえばSUIT SQUAREでは「最高シリーズ」や「オフィTシリーズ」、またAOKIの「スーツ屋の仕立てたTシャツ」や同シリーズのニットTシャツなど、1つの店舗に複数のビジネスTが並びます。