36人が犠牲になった京都アニメーション放火殺人事件の現場となった京都市伏見区の第1スタジオで25日、解体に向けた準備作業が始まった。
この日は午前9時半すぎから作業が開始。数人の作業員が、第1スタジオを囲むフェンスの周りに足場を組むなどした。年内はフェンスの拡張や内部に残った物の搬出、足場の設置などを実施し、年明けから来年春ごろまで解体工事をする予定。京都府警によると、すでにスタジオでの現場検証は終えており、捜査に支障はないとしている。
京都アニメーションは23日、解体工事について近隣住民への説明会を開いた。参加した関係者によると、跡地の利用についてはまだ決まっていないという。
事件は7月18日午前10時半ごろ発生。京都府警が殺人などの容疑で逮捕状を取得した青葉真司容疑者(41)がスタジオに侵入してガソリンをまいて火を付けたとされ、社員36人が死亡し、33人が重軽傷を負った。