江頭2:50、トルコ試食企画巡り謝罪 「豚肉成分」説明不足で動画停止、再発防止策へ

お笑いタレントの江頭2:50が自身のYouTubeチャンネルで、ファミリーマートとのコラボ商品を巡る動画について謝罪しました。この問題は、本場トルコで販売された「旨辛トルコ名物!伝説のケバブ風味ポテトチップス」の試食企画において、製品に豚肉成分が含まれていたにもかかわらず、その説明が現地の人々に十分に行われなかったことが原因です。トルコではイスラム教徒が多く、豚肉の摂取は宗教上のタブーとされているため、深刻な事態と受け止められています。

イスラム教徒の試食企画で謝罪する江頭2:50イスラム教徒の試食企画で謝罪する江頭2:50

ファミマコラボ商品とトルコ現地試食企画の背景

江頭2:50は、コンビニエンスストアチェーンのファミリーマートと「旨辛トルコ名物!伝説のケバブ風味ポテトチップス」を共同開発しました。この新商品のプロモーションとして、自身のYouTubeチャンネル「エガちゃんねる」では、ケバブの本場であるトルコを実際に訪れ、現地の人々にポテトチップスを試食してもらうという企画動画を公開していました。異文化交流を図りながら、商品の魅力を伝えることが目的とされていました。

豚肉成分問題と動画公開停止の経緯

しかし、この企画動画に対し、製品に「ポークエキスパウダー」が含まれているにもかかわらず、現地での試食時にその事実が説明されなかったのではないかとの指摘が浮上しました。トルコは国民の大多数がイスラム教徒であり、イスラム教の教義では豚肉の摂取が厳しく禁じられています。宗教上のタブーとされるものを事前の説明なしに提供したことは、大きな問題としてSNSなどで取り上げられました。これを受け、江頭側は5日に自身のX(旧Twitter)で「諸事情により『あの人が重大発表をするためにやってきました』の動画の公開を停止いたしました。現在、事実確認をしておりまして、また改めてご報告させて頂きます」と発表し、該当動画を非公開としました。

江頭2:50とブリーフ団の謝罪と責任表明

今回の事態を受け、江頭2:50はYouTubeチャンネルにスタッフである「ブリーフ団」とともに正座姿で登場し、深々と頭を下げて謝罪しました。ブリーフ団のスタッフは、「エガチャンネルで公開した動画の中でケバブ味のポテトチップスをトルコの方々に食していただいたのですが、そのポテトチップスの原材料に、ポークエキスパウダーが含まれておりました」と事実を報告。そして、「トルコの方は多くの方がイスラム教徒ということで、イスラム教は豚を食することがタブーとされている中で、結果としてイスラム教徒の可能性があるトルコの方々にそのポテトチップスを食べさせてしまうという事態になりました。現地で試食していただいた皆様、ご迷惑をおかけしまして誠に申し訳ございません」と述べ、江頭とともに土下座して謝罪の意を表しました。ロケの段階では、江頭を含むスタッフ全員がポークエキスパウダーが含まれていることを把握していなかったと説明しましたが、江頭は「それを言い訳にはできない」と反省の弁を述べ、スタッフも「事前に原材料を確認すべきだった」と自らの責任を認めました。

今後の再発防止策とコンプライアンス強化

江頭側は、今後の対応について明確な再発防止策を示しました。「コンプライアンス対策専門の部署を設け、外部の方々の意見も取り入れながら、より慎重に動画を制作していきたい」と発表し、企画段階での文化的な配慮や原材料の確認を徹底する姿勢を強調しました。今回の件を教訓として、制作体制を見直し、視聴者に安心して楽しんでもらえるコンテンツ作りを目指すとしています。


参考文献

  • Yahoo!ニュース. (2023年9月7日). 江頭2:50、トルコでのポテトチップス試食企画を謝罪…「豚肉成分」説明不足で動画停止. [URL: 記事元のURL]
  • 江頭2:50公式YouTubeチャンネル.
  • 江頭2:50公式X(旧Twitter).