■ロック界の大御所が政権批判 これに対しトランプ氏は「捜査を要請」
トランプ氏がゴルフショットを決めると、ステージ上のミュージシャンに直撃するという動画。
【写真を見る】ゴルフショットを決めるとステージ上のミュージシャンに直撃する加工動画
トランプ氏が投稿した、この動画で倒されたように加工されたのは、グラミー賞の受賞は20回。レコード総売り上げ1億4000万枚を誇る、ロック界の大御所であるブルース・スプリングスティーンさん(75)です。
トランプ氏が腹を立てたのは、5月のコンサートでの発言でした。
ブルース・スプリングスティーンさん(14日)
「アメリカは250年間、希望と自由の光だったが今や腐敗し、無能な政権の手中にある」
トランプ政権への痛烈な批判。
スプリングスティーンさん
「アメリカでは言論の自由が脅かされ、異議を唱える人々が迫害されている」
スプリングスティーンさんは大統領選で、トランプ氏と戦ったハリス候補の集会に参加。トランプ氏は、そのことを蒸し返します。
トランプ大統領(19日)
「ハリスは大統領選の時、スプリングスティーンのちゃちな演奏にいくら支払ったんだ?」
根拠を示さず、違法な報酬が支払われた可能性を主張し、「大規模な捜査を要請する」と投稿。
歌手のビヨンセさんやロックバンド「U2」のボノさん、テレビ司会者のオプラ・ウィンフリーさんらも名指ししたのです。
一方、23日には…
■トランプ氏がハーバード大学に圧力 受け入れ資格停止で帰国を迫られる可能性も
トランプ大統領
「2+2が分からないような学生がハーバードに通っている。なんで基本的な足し算もできないやつがハーバードに入れるんだ?」
突如、トランプ政権が発表したのは、名門私立・ハーバード大学に対する留学生や研究者の受け入れ資格の停止。
ハーバードには、日本からも学生と研究者、合わせて260人が在籍していますが、帰国を迫られる可能性があるのです。
――世界中の優秀な学生に来てほしくないのか
トランプ大統領
「来てほしい。しかし多くは数学の補講が必要だ。2+2も分からないような学生がハーバードに通っている。しかもそいつらがアメリカでデモをしているんだ」
トランプ氏は、「大学が暴力や反ユダヤ主義を助長し、中国共産党と連携している」などと主張。
イスラエルのガザ攻撃に反対する学生らのデモを敵視するトランプ政権は、これまでも大学に対し、助成金の凍結などで圧力を強めていました。
ブルース・スプリングスティーンさんは、コンサートでこう語っています。
「民主主義を信じるみなさんにお願いする。共に立ち上がって権威主義に対抗する声を上げ、自由を鳴り響かせよう」
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