架空取引で大手商社「伊藤忠商事」から約2000万円をだまし取ったとして、大阪府警曽根崎署は25日、詐欺容疑で、同社元社員、矢野裕之容疑者(38)=京都市下京区上諏訪町=を逮捕した。容疑を認めている。
逮捕容疑は平成26年12月~30年5月、取引先のアパレル会社に虚偽の納品書などを提出させて衣服の型紙を納入したように装い、伊藤忠から40回にわたって計約2150万円を支払わせたとしている。
同署によると、矢野容疑者は、伊藤忠がアパレル会社に支払った代金を自身の口座に移していた。同社によると、30年5月に外部からの指摘で発覚。同年7月に矢野容疑者を懲戒解雇し、刑事告訴していた。