元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(55)が26日放送のMBSテレビ「よんチャンTV」(月~金曜午後3時40分=関西ローカル)に生出演。政局について言及した。
橋下氏は、米価格と消費税減税について持論を展開。米価格については、この日発表された随意契約による政府備蓄米の新たな売り渡しを歓迎しつつ、先着順での受付を批判。今後、米が不足したときには「輸入しかないんですよ」と話した。
一方消費税減税については、「消費税率を下げれば、社会保障の税源がなくなる」との意見に対し「社会保障は約140兆円必要なんですけど、そのうち消費税でまかなわれてるのって約2割。ごく一部しか財源になっていない。一般の税収が上がっており、まかなえる」と他の税収でカバーできるとの考えを示した。
消費税減税を巡っては、自民党の高市早苗前経済安全保障担当相が「国の品格として食料品の消費税率は0%にするべき」と発言している。これを受けて橋下氏は「完全にポスト石破を狙ってますね。完全に政局。党内の権力闘争に入っている」と高市氏の発言の意図を分析した。
続けて「石破さんは『消費税の引き下げをやらない』と言っているのに堂々と反対して。高市さんに付くグループもありますから、参議院選挙後を見通して権力闘争に入りましたね。高市さんね」とし、自民党内の動きについても「グループ化をしてですね、選挙後、参議院選挙の結果が悪ければ石破さんを引きずり下ろして、高市さんを擁立させていくという動きを狙っているんじゃないですか」と指摘していた。