【店には直筆看板が…】大倉忠義が実家・鳥貴族に急接近! 「世襲説」へ寄せられた「驚きの回答」


店舗内での「異変」

【写真】これまでは「世襲否定」も…「実家」鳥貴族に大倉忠義が「急接近!」

記者が都内の鳥貴族を訪れると、運営会社のエターナルホスピタリティグループ(以下、エターナル社)CEOの大倉忠司氏(65)と長男でアイドルグループ「SUPER EIGHT」の大倉忠義(40)が一緒に写っているポスターを女性客が接写していた。忠義が揮毫(きごう)した「うぬぼれ中」と記された木製看板の前でも、女性客がスマホを構えている。創業40周年を記念して、忠義がプロデュースした特製焼鳥が各テーブルに並んでいた。

鳥貴族は1985年に東大阪に1号店を開業。同年、忠義が生まれた。共に40歳の“同い年”でもある。忠司氏と忠義の2人が親子関係であることは世間に広く知られていたものの、これまで表立って公言することはなかった。そんな中での突然のコラボだったが、エターナル社のPR事務局担当者はその裏側をこう語る。

「鳥貴族、大倉忠義さん共に生誕40年という特別な機会に親子共演を企画することになりました。体感ではございますが、以前よりも女性のお客様が増えているとは感じております。(忠義プロデュース商品の売れ行きについて)具体的な数値につきましてはお答えできかねますが、ご好評いただいております」

トリキは1989年から全商品の「280円均一」を維持していたが、’17年に298円へ値上げを実施。’22年4月に350円、’24年5月に370円、今年5月に390円まで上昇した。若者が離れつつあるかに見えたが、週末ともなれば都心の店舗前では行列ができている。

「大倉氏は調理師専門学校卒業後、大手ホテル、焼鳥店勤務を経て1985年、25歳のときに独立。東大阪市内に鳥貴族の1号店を出しました。その後、低価格・均一価格を武器に一代で鳥貴族を650店以上という巨大チェーン店に成長させた。

新商品の鶏タレかつ丼をヒットさせつつ、日本の農業・漁業・林業を応援する商品開発を始めるなど、関西経済会の重鎮の一人として敬意を払われています」(フードジャーナリストの長浜淳之介氏)

◆「親子共演」の裏側

’23年には全国600店舗近くあった「やきとり大吉」を買収して、高級業態の「焼とりの八兵衛」と協業をスタート。ミシュラン一つ星を獲得し続ける「焼鳥 市松」とも協業を始めた。’24年には新業態の「zoku(ゾク)」をロサンゼルスに出店。「zoku」は鉄板焼きや寿司のように注文後、職人が目の前で焼き、提供する高級店である。

「焼鳥の文化や価値を世界に広めようとしている」と指摘するのは『月刊近代食堂』編集長の雨宮響氏だ。

「低価格から高価格帯まで幅広い客層のマルチブランド化、世界的なブランド化を目指している。上海に子会社を設立し、’25年2月に1号店を出店。’25年7月期中に追加出店する予定です。鳥貴族を台湾や韓国に出すことで『YAKITORI』を世界言語にする取り組みを推進している。他のチェーンとは次元の違う動きをしています」

外食産業記者会が主催する『外食アワード2024』の「外食事業者部門」をCEOの忠司氏が受賞。ダイエー創業者の中内功氏にあこがれ、低価格ながらボリュームある焼鳥で急成長を果たした。エターナル社は世界を目指す位置まで昇ってきた。

「3人の息子には継がせない」

忠司氏はこう繰り返し、世襲を否定している。しかし、その言動に「変化が起きている」と指摘するのは前出の長浜氏だ。

「これまで人気アイドルである忠義さんの知名度に頼ってこなかったが、40周年をきっかけに忠義さんがプロデュースした商品や忠義さん直筆の看板も披露。これまでの関係性を考えると、180度の方向転換といえます。4月21日の40周年イベントで親子のツーショットを披露しましたが、関西人特有の冗談も交え、普段から親子で密に話し合っていることが感じられました」

◆「世襲説」への回答は?

忠義にも変化が見られる。’24年にタレント育成や発掘、企画プロデュースなどを行う会社「J-pop Legacy」を設立し、経営者となっているのだ。

’24年7月29日放送の『しゃべくり007』(日本テレビ系)に「SUPER EIGHT」がゲスト出演した際、鳥貴族の創業者“大倉パパ”として忠司氏は番組にメッセージを寄せた。番組内では忠義の“不審な動き”として「友人に飲食店経営について細かいことを聞いてくる」「お父さんの鞄持ちをさせてほしい、と親しい人たちに相談していた」などのエピソードが明かされている。

1年前の鳥貴族39周年の際、鳥貴族公式Xで忠司氏あてに意見公募をすると、忠義が自身のXで〈僕も偶然39歳です。1号店に思い入れが深いのですが、復活していただけませんか?〉と突如、鳥貴族の経営に触れて話題になっていた。

「このあたりから今回のコラボ構想があったのかもしれない。今回のプロデュースで実績を残せば、季節ごとに忠義さんのプロデュース商品が出てくる可能性が高い。忠義さんをいずれ後継者に――と社内外から声があがれば、これまでの世襲否定発言を覆す材料となりえます」(前出・長浜氏)

「世襲」の可能性はあるのか――。エターナル社はFRIDAYデジタルの取材にこう回答した。

「親子間でのやり取りにつきましては、弊社ではわかりかねます。以前から大倉は世襲をしないと公言しております」

世襲は否定するも、忠義プロデュースの商品についてはこう述べた。

「今回の反響によって今後、実現する可能性もございますが、現時点では予定はございません」

忠義の所属事務所であるSTARTO ENTERTAINMENTへも同様の質問を送付したが、期日までに回答は得られなかった。

“YAKITORI”を世界に広める――。「世襲否定」を覆し、忠義が大倉忠司氏の想いを継ぐ日は来るのか。

取材・文:岩崎大輔

FRIDAYデジタル



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