中国でも花粉症は“人災”だった─当局も焦る市民の怒り


【画像】植林されて緑化した中国北部のゴビ砂漠

中国でもいま、国策によって花粉症被害が拡大したとして、国民の怒りを呼んでいる。

「緑の長城」の裏で

40年間で3000万ヘクタール以上の植林がなされたこの取り組みは、砂嵐の発生頻度を大幅に減少させるなど、一定の成果を挙げているという。

しかし、植林に用いられるヤナギやポプラなどの木は、大量の花粉を放出し、アレルギーを引き起こすことで知られる。

米メディア「ブルームバーグ」によると、中国全体の成人の花粉症有病率は18%だが、緑の長城近くの楡林市では27%、内モンゴル自治区では32%にのぼるという。

有病率の高い一部の地域では、花粉を出さない種類の木へと植え替えが進んでいる。しかし、財政に余裕のある都市部と貧しい農村部で進捗に差が見られるという。

また、専門家は、「花粉は一陣の風で数十〜数百キロも遠くまで飛び散ることがある」として、部分的な植え替えだけでは問題は解決しないと指摘している。

COURRiER Japon



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