【ワシントン=淵上隆悠】米国のトランプ大統領は26日、自身のSNSで「反ユダヤ主義的なハーバード大に対する30億ドル(約4300億円)の補助金を打ち切り、全米の職業訓練学校に与えることを検討している」と述べた。トランプ氏は、政権の意向に従わない大学に対する圧力を一層強めている。
別の投稿で、トランプ氏はハーバード大から「留学生のリスト」が届いていないとも主張。このリストは、「米国に再入国を許すべきではない過激な狂信者やトラブルメーカー」の特定に使用するとしている。
これまでハーバード大に対する補助金を次々と凍結してきたトランプ政権は、22日に留学生の受け入れ資格を取り消した。徹底抗戦の構えを見せる大学側は提訴し、連邦地裁は23日、受け入れ停止措置を一時差し止める決定を下した。