28日のNHK連続テレビ小説「あんぱん」第43回で、ヒロイン・のぶ(今田美桜)と見合い相手の次郎(中島歩)の結婚式が親族のみで催された。
高知で母校の尋常小学校教諭を務めるのぶと、一等機関士である船乗りの次郎。昭和15(1940)年、日米開戦前夜の時代とあって、祝言はパン屋を営むのぶの実家で両家家族だけで質素に行われた。それでも、色鮮やかな花嫁衣裳姿で紋付の次郎と並ぶのぶに、祖母「くらばあ」(浅田美代子)が「はぁ~」と息を漏らせば、他の出席者たちはひたすら見入った。
のぶの頭には純白の角隠し。ところがX(旧ツイッター)では「おでこもっと隠さないと」「角隠し、もっと顔が隠れませんか?」「着付けしたの誰!? 角隠しの角度、もう少し下げてあげて!!!」「オデコ出過ぎでは」と指摘や注文の投稿が相次いだ。もちろん「素敵」「角隠し似合い過ぎ!!」「角隠しも振袖も似合ってた」という反応も寄せられた。
和服婚礼衣装の関連サイトでは、角隠しの着用について「眉が隠れるか隠れないかのライン」との解説がみられる。ドラマに対する視聴者投稿でも、同様の写真を「お手本」として示すものがあった。ところが、劇中ののぶは額が広めに露出していた。
この昭和の婚礼シーンはまた、Xで「めおと日和みたい」「のぶが次郎さんを見送るシーンでこれめおと日和で見たやつや!となった」「めおと日和と重なるねえ」などと、フジテレビ系木曜ドラマ「波うららかに、めおと日和」との類似性が指摘された。
同ドラマは昭和11年を舞台にした新婚ラブコメ。交際ゼロ日で結婚した海軍中尉の瀧昌(本田響矢)と妻のなつ美(芳根京子)の、ぎこちなくも初々しい夫婦ぶりがユーモラスに描かれ、人気を呼んでいる。「あんぱん」の次郎は結婚早々、インドへ至る遠洋航海に出たが、瀧昌も軍務で自宅を長く空ける日が多いなど、時代設定を含めて共通点が少なくない。
朝ドラで戦前の昭和夫婦が新たに誕生。「のぶの味噌汁は適量」と食事シーンを比べたり、「こちらでもめおと日和が始まる」「のぶとなつ美で海軍の妻会させたい」などとXユーザーはコラボも期待しつつ盛り上がっていた。
東スポWEB