NHK朝ドラが、声優たちを“俳優として”重宝する「深い理由」。悲しい展開続く『あんぱん』での効果は


【画像】嵩の恩師として存在感を発揮する声優の山寺宏一

声優たちの登場で、朝のSNSが大盛り上がり

 校長役の中尾はその後もちょくちょく登場しているが、決してメインどころではない。恐らく、島本も今後登場する可能性は低い。その一方で、柳井嵩(北村匠海)が通う芸術学校の教師・座間晴斗として、2代目ジャムおじさんやチーズ、カバオくんなど、いろいろな役を担っている山寺宏一も登場している。

楽しむことを恐れない、山ちゃんの存在感

 座間と嵩が「ワッサワッサワッサリン」といった謎の歌詞が並ぶ、図案科に伝わる歌を楽しげに歌っていると、入店した軍人から「ふざけた歌はやめろ。うるさくて話ができん」と水を差される。気まずい空気が流れる中、座間は「わが校の図案科で歌い継がれた名曲ですよ」と反発。「もういっぺん頭からいこう」と言って再度歌い始めると、「やめろと言ったらやめんか」と声を荒げる軍人に、「やめん」と言い返す。

 舞台は戦時中のため、何かを楽しむことが“不謹慎”とされる空気感が蔓延している。さらには、兵隊にとられる可能性と隣り合わせで、個人としての自由もない。そんな状況下でも、軍人に歯向かい、何かを楽しむことを恐れず、自由を標榜する座間の姿勢はカッコ良い。嵩の考え方に多大な影響を与えている存在であり、今後も出番は多そうだ。

 なんにせよ、登場頻度に関係なく『それいけ!アンパンマン』に出演している声優が出ると、ついついテンションが上がる。今後も他の声優が『あんぱん』に出演する可能性は十分にあると思われ、そこを楽しみに視聴したくなる。



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