佐藤浩市とともに火野正平登場「主演の渡辺謙です」 「Fukushima 50」試写会 撮影秘話も





「Fukushima50(フクシマフィフティ)」の試写会で登壇した佐藤浩市さん(右)と火野正平さん=10日、大阪市浪速区(渡辺恭晃撮影)

 平成23年3月11日に発生した東日本大震災の津波でで、制御不能となった福島第1原子力発電所内に残った作業員らの壮絶な闘いを描く映画「Fukushima 50(フクシマフィフティ)」(若松節朗監督)の試写会が10日、なんばパークスシネマ(大阪市)で行われた。

 主演の俳優、佐藤浩市さんと火野正平さんが登壇。福島第1原発1、2号機当直長の伊崎利夫を演じた佐藤さんは、「津波や地震のリアルな場面に、関西の方々は阪神大震災を思い出すかもしれません。多少の緊張感を強いられるかもしれませんが、踏ん張って見ていただければ、何かを感じ取れるはずです」。そして「災害は深い爪痕しか残さないが、少し考え方を変え、こうした作品を作ることで、次世代に残すことができる。しっかり見ていただければ」と語った。

 続いて中央制御室の管理グループ当直長、大森久夫を演じた火野さんは「主演の渡辺謙です」と場を盛り上げ、笑わせた後「こんな映画、作っていいのかなと思ったけれど、逃げられないなら闘おうぜという男たちの気概を感じてほしい」などと説明。

 震災後、電源が落ち、真っ暗闇の中で奮闘する場面の撮影の苦労話について、佐藤さんが「暗闇のうえ、中盤からは顔をすっぽり覆う防護服も着用するので、せりふも不明瞭、マイナス要素だらけだったが、それがリアリティーを生み出した」と語ると、火野さんは「約3週間、同じセットで、むさくるしいオッサンばっかりで。ときには男同士で変な愛情が芽生えることも…」とちゃかした。

 これに佐藤さんが「それはあなただけだ!」と一喝し、会場を笑わせるなど、映画と同様、抜群のコンビネーションを見せた。

 3月6日から同館や大阪ステーションシティシネマなどで全国公開。世界約70の国・地域での公開も決まったという。



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