〈卒業式に発覚!〉修学旅行費など積立金約1300万円を着服した小学校教頭「自分に任せてほしい」と口座管理を独占…保護者は「何も話すなと学校から言われていて…」


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約1300万円の横領が、卒業式に発覚 

教頭の着服が発覚したのは、今年3月に行われた市川市立塩焼小学校の卒業式当日のことだった。あろうことか、子供たちの晴れの門出の日に学校の管理体制の甘さが発覚したのだ。

市川市教育委員会の義務教育課の担当者は言う。

「市川市では徴収金の管理マニュアルを作成していますが、この学校ではそれが守られていませんでした。まず2023年6月から今年の卒業式3月18日に至るまで、教頭ただひとりが口座の管理を行なっていたようなのです。

教頭は17日前日から出勤しておらず、卒業式当日に卒業生へのこれまでの徴収金の返金を行う際に、校長が教頭に確認の連絡を入れるも連絡が取れず、こちらの教育委員会に『どうしたらよいか』と連絡が入ったのです」

 連絡を受けた市川市教育委員会の担当者が学校の校長と共に口座を確認すると、卒業生だけでなく在校生がこれまで毎年2泊3日で行なわれる日光での修学旅行費や教材費のために積み立ててきたお金も引き出され、口座の中身は0円になっていたという。

しかし、子供たちに返さなければいけないお金を卒業式当日に慌てて準備しようとすることなど、あり得るのだろうか。

「おっしゃる通りで、そこが今回の学校のお金の管理体制の甘さでした。本来、学校の口座というのは学年主任や、学校によっては事務員やPTAの方など複数人で管理するものです。しかしこの教頭が周囲の教員らに『自分に任せてほしい』と見せないようにしていた、誤魔化していた、という場面が複数回あったようなのです」

教頭による管理体制は2023年6月から2025年3月18日まで続き、校長の許可なく銀行印と通帳を持ち出し、銀行窓口で約30回ほど現金を引き出していたようだ。

市教委担当者は続ける。

「30回にも及ぶ出金は、調べによると発覚されないように数万円の時もあれば数十万円の時もありました。その間、当然ながら支払わなければいけないものもあったので、その兼ね合いで調整しつつ、出金していたように見受けられました。

しかし、実際には昨年に注文した複数社の教材費が未払いのまま3月まで来てしまい、その業者には何らかの理由をつけてお待ちいただいていたようです。教員の中には『支払われているのかどうか』と心配していた者もいたようでした」



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