中井貴一、「控えめこそおしゃれ」の人 月9『続・続・最後から二番目の恋』の装いに注目


連載《ニュースなルック》

【写真をチェック】ドラマで息の合った掛け合いをみせる吉野千明役の小泉今日子さんとの2ショットや一人空を見上げる「長倉和平」の姿はこちら

2012年1月放送開始の「最後から二番目の恋」から始まり、大まかな設定は変わらずに登場人物たちがドラマとともに年齢を重ねながら、これまでにスペシャル版の「最後から二番目の恋2012秋」、2014年に「続・最後から二番目の恋」が放映されている。

■小泉今日子と絶妙な男女の掛け合い

「続・続・最後から二番目の恋」の長倉和平の困り顔演技は、まさに役者、中井貴一氏の名人芸と言ってもいい。これについては前々作の「最後から二番目の恋」が放映された時に、コラムニストでテレビドラマに詳しい自称「中井貴一研究所の所長」ことペリー荻野氏と対談したことがある。ペリー荻野氏いわく、中井貴一氏には「A(エー)貴一」と「O(オー)貴一」があるのだそうだ。

A貴一とは「アクション貴一」のことで、シリアスな役柄でアクションシーンもこなす中井貴一氏。NHK大河ドラマ「武田信玄」や「平清盛」の中井貴一氏、映画「亡国のイージス」や「四十七人の刺客」の中井貴一氏、NHKのBS時代劇「雲霧仁左衛門」の中井貴一氏などがそうだ。一方、O貴一とは「オロオロ貴一」のことで、困り顔でオロオロしてしまう演技をする中井貴一氏。ドラマ「ふぞろいの林檎たち」などがそうだ。

O貴一の代表作と言えば、ドラマ「Age,35 恋しくて」の中井貴一氏だろう。「続・続・最後から二番目の恋」の長倉和平の困り顔演技も、まさにO貴一の真骨頂である。このコラムでよく述べるが、役者はコメディーな演技がうまいほど名優と言える。A貴一とO貴一。役柄や出演作で自在に使い分ける中井貴一氏は、まぎれもなく令和を代表する名優だ。



Source link