小泉農水相と元テレ朝・玉川徹氏が「農家の大規模化」で意気投合も…コメ作りを知り抜く異色農家は「どんなに働いても生活苦な“小作人”が復活するだけ」


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 記者の質問に江藤前農水相は《生産量は18万トン余計に作っている。在庫も合わせると100万トン以上の余裕がある》と豪語した(註:農水省の公式サイトより)。

 コメは足りている以上、高騰は消費者に責任がある──江藤前農水相は特に《ご家庭を守ってらっしゃる主婦の皆様》が不安に駆られ、買うコメの量を増やしていると指摘。そのためコメの価格が上昇し、品不足になっていると消費者を批判した。

 挙げ句の果てには《買い急がなければいけない状況ではないことは、あらゆる機会で、消費者の皆様にお伝えしなければならない》との決意さえ披露した。

 だが江藤前農水相の説明は、当時でも全く実情を反映していなかった。皮肉なことに江藤前農水相の発言が間違っていたことを明らかにする“証拠”は、何と農水省の公式サイトに掲載されている。担当記者が言う。

「農水省は5月19日、『米の需給状況の現状について』との資料を発表しました。これによると2021年の時点でコメの需要702万トンに対し、生産量が701万トンと足りていないのです。にもかかわらず、農水省はコメの生産を抑制する政策を変えませんでした。乖離は大きくなる一方となり、翌22年の生産は670万トン、需要は691万トンで需給ギャップは拡大しました。さらに23年は生産が661万トンとさらに減ったのに対し、需要は705万トンに増えたのです」



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