プーチン氏、安倍昭恵さんと面会 官房長官「政府はやりとりせず」


【図解】侵攻を巡る米・露・ウクライナの思惑

 プーチン氏は安倍氏の日露関係への尽力を評価し、「彼の立場にとても感謝している」と述べた。その上で、「彼の夢は両国間の平和条約の締結だった。私は彼と共にその道で真剣に前進してきた」と語った。

 2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻を受け、日本は欧米と足並みをそろえて対露経済制裁を発動。一方、ロシアは日本を「非友好国」に指定し、平和条約交渉の打ち切りを一方的に通告するなどの対抗措置をとってきた。

 昭恵さんは、安倍氏が「(日露関係改善の)プロセスを継続し、拡大する必要がある」と常々話していたことをプーチン氏に伝え、「ロシアは日本にとって非常に重要な隣国。この困難な時期にあっても両国間の文化的、人的交流が発展するならばうれしい」と述べた。

 林芳正官房長官は30日の記者会見で今回の面会について質問され、「政府として安倍昭恵元総理夫人とやりとりはしておらず、本件についてコメントする立場にはない」と回答した。【モスクワ山衛守剛】



Source link