米国の大富豪で実業家のイーロン・マスク氏は5月31日、2024年の大統領選の期間中に大量の薬物を使用していたとの報道について「はっきり言っておくが、薬物なんかやっていない」と否定した。
米紙ニューヨーク・タイムズは、マスク氏が大量の麻酔薬「ケタミン」や合成麻薬「エクスタシー」を頻繁に使用していたと報道していた。マスク氏は31日のX(ツイッター)への投稿で「ニューヨーク・タイムズはうそをついている」と否定。数年前に処方されたケタミンを服用したことがあるとした上で「どん底の精神状態から抜け出す助けにはなるが、それ以来使っていない」と説明した。
マスク氏は24年大統領選でトランプ氏を支持し、多額の献金をしたり、支援集会を開いたりしていた。5月30日にホワイトハウスで「特別政府職員」の退任会見を開いた際、薬物使用疑惑の事実関係を問われたが、回答を避けていた。【古川幸奈】