大阪府吹田市のマンション一室で2日午前、女児2人と女性1人の遺体が見つかった事件で、室内から「ごめんね」と家族への謝罪の言葉が記されたメモが見つかった。大阪府警吹田署への取材で分かった。3人の家族とみられる男性が同市内の別の場所で死亡しており、同署は男性が無理心中を図った可能性があるとみて4人の身元や詳しい状況を調べている。
同署によると同日午前6時20分ごろ、同市内の歩道橋下の路上で「男性が倒れている」と119番があった。男性は搬送先で死亡が確認された。歩道橋には自転車が置かれ、男性は歩道橋から転落したとみられる。
同署員が自転車の所有者の自宅を調べたところ、同日午前7時45分ごろ、マンション一室のベッドの上で、女性1人と女児2人が腹部から血を流してあおむけで倒れていた。3人はその場で死亡が確認された。
ベッド近くのテーブルの上に血の付いた包丁1本が置かれていたほか、リビングから、子供とみられる名前に続けて「ごめんね、お母さんごめんなさい」と書かれたメモも見つかった。メモの作成者は不明。
同署によると、この部屋には20代夫婦と1~2歳の娘2人が居住している。同署は男性が女児2人と女性1人を殺害した後に歩道橋から飛び降りた可能性があるとみて捜査を進めている。