≪看護師の声なき悲鳴≫患者からの性的接触や暴力にさらされる医療現場の不都合な真実


【医療従事者の給与】医師、薬剤師、看護師でどれだけ違う?

 「また来てくださいね」

 何回目かの退院時に、たまたま病院の出口近くで出会った若い看護師さんが思わずこんな声掛けをしてくれた。はきはきとした女性で毎朝の体温測定、血圧測定から血液検査などを親身になってこなしてくれた看護師さんである。患者と看護師とのコミュニケーションもしっかり構築できていた。

■看護師さんの笑顔に癒やされる

 印象に残っている出来事はもう一つある。昨年10月末に膀胱の全摘出手術を受けた時のことだ。無事に手術を終えて集中治療室に1日滞在し、翌日に一般病棟に移った。ストレッチャーで運ばれ病室のベッドに移し替えられるまさにその時、ある看護師さんが「無事に終わってよかったですね。おかえりなさい」と満面の笑みで出迎えてくれたのだ。

 さて、そんな看護師さんたちとの触れ合い、接点は入院時のほうが通院時よりも圧倒的に多く、濃い。入院時は通常2人1組で日々の担当が決まった。日勤は朝8時30分から17時10分、夜勤は16時20分から翌朝9時10分(仮眠あり)。

 1500人近い看護職員の属性は25歳未満が約28%と最も多く、20代が全体の約52%と過半数を占める。経験年数は5年未満が約44%、10年以上が約40%となっている。離職率は12%前後だ。



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