火山噴火予知連絡会の「草津白根山部会」が21日、気象庁で開かれ、群馬県と長野県にまたがる草津白根山について「火山活動は中長期的には活発な状態が続いている」とする見解をまとめた。
見解は複数の山々からなる草津白根山全体への評価。部会では、草津白根山の中で気象庁が噴火警報の対象とする二つの火山も個別に検討し、平成30年1月23日に噴火し死傷者が出た本白根山は「現在静穏な状態だが、引き続き火山活動の推移に注意する必要がある」とした。
本白根山はその後噴火が起きず、31年4月から噴火警戒レベル1「活火山であることに留意」となっている。噴火警戒レベル2「火口周辺規制」の白根山(湯釜付近)については「地震活動や地殻変動などの観測結果から火山活動が高まった状態が継続している」とした。
部会は本白根山の噴火を受け、火山活動の評価や観測計画を検討する目的で30年2月に設置され、今回が4回目の開催。