六代目山口組・司忍組長が新若頭を連れ横浜訪問「稲川会総裁の『会葬』に全国のヤクザが集結」迫力現場


野太い声とともに、稲川会館の鉄門扉が開いた。それを合図に、周辺で警戒にあたっていた40人ほどの警察関係者の緊張感が一気に高まる。厳戒態勢のなか、4月18日に新たに就任した竹内照明若頭(65)ら最高幹部とともに送迎車から姿を現したのは、国内最大の指定暴力団・六代目山口組の司忍組長(83)だ。

香典の総額は数億円……豪華すぎる稲川会総裁の「祭壇」【写真】

五月晴れとなった5月15日。横浜市郊外の稲川会館では朝10時から故・清田次郎総裁の「会葬」が行われていた。関係の深かった他団体を呼んでの最後の挨拶の場だけあって、全国から100人以上のヤクザが参列に訪れた。

「弔問には暴力団25団体の親分衆が足を運びました。その先陣をきったのが六代目山口組だった。竹内若頭と稲川会・内堀和也会長が『五分の兄弟分』というだけあって、両者の関係は深いですから。式場では内堀会長が直々に出迎えて、一礼して司組長らを招き入れました」(山口組事情に詳しいジャーナリスト)

◆「相談役の意向が見え隠れ」

焼香を終えた後は、応接室で内堀会長からお茶を振る舞われたという。司組長は10分ほど滞在し、帰路に就いた。

その後も弔問客は途絶えることなく、住吉会の小川修司会長を始め、中国地方の共政会や九州地方の工藤會などの関係者が足を運んだ。式は滞(とどこお)りなく進み、正午過ぎには終了。前出のジャーナリストは、「六代目山口組や住吉会を含めた全国の大物が参列した。香典は数億円に上ったのではないか」と推察した。

稲川会との強固な関係性を内外に示した六代目山口組。そんな弔問にも、一つの変化が見て取れた。長年にわたりナンバー2として義理事には欠かさず姿を見せていた前若頭の髙山清司相談役(77)が、今回は参加しなかったのだ。

「六代目山口組は神戸山口組との『分裂抗争』において、4月上旬に実質的な終結宣言を出しました。今後は竹内若頭を七代目とする″代替わり″を進めていくのだと思います。その下地作りとして、髙山相談役は表舞台に立つ機会を竹内若頭に譲ろうとしているのかもしれません。

実際、5月上旬の直参参加の会合には姿を見せず、竹内若頭が仕切ったそうです。今回の会葬の表面上の欠席理由は体調不良ですが、その裏には竹内若頭に義理事を任せたいという高山相談役の意向が見え隠れしています」(同前)

稲川会の大物が去った渡世で、六代目山口組は着々と新体制に向け動いている。

『FRIDAY』2025年6月6・13日合併号より

FRIDAYデジタル



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