年収800万円のリアル:平均との比較、手取り、都市部と地方での生活レベルを徹底解説

目標とする年収として「800万円」を掲げる人は少なくないかもしれません。しかし、実際のところ、年収800万円とはどのような水準なのでしょうか。日本の平均年収と比較してどうなのか、また、その手取り額や生活レベルはどの程度になるのか、具体的に見ていきましょう。

日本の男性会社員の平均年収と800万円の立ち位置

国税庁が発表した「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、民間企業に勤務する正社員の男性の平均年収は593万6000円です。この数値にはボーナスも含まれています。

年収800万円は、この平均と比較すると200万円以上高い水準です。個人の感覚はさまざまですが、一般的には「高年収」と言えるでしょう。

年収800万円の男性の割合

同調査では、年収階級別の構成割合も公表されています。男性の場合、年収が700万円超800万円以下の層は全体の7.2%を占めています。最も割合が高いのは400万円超500万円以下の層で17.5%、平均年収である594万円を含む500万円超600万円以下の層は14%です。

これらのデータから、年収800万円の男性は、全体のなかでは比較的少ないグループであることが分かります。

統計データを見ながら年収800万円の生活レベルについて考えるビジネスパーソン統計データを見ながら年収800万円の生活レベルについて考えるビジネスパーソン

年収800万円の手取り額を計算

年収に対する手取り額は、税金や社会保険料の負担によって個人差があります。一般的に手取りは年収の約80%と言われますが、所得税は収入が高いほど税率が上がる累進課税のため、年収によっては手取りの割合がそれより低くなることもあります。

年収800万円の場合、手取りの割合を仮に75%とすると、年間の手取り額は約600万円となり、月々では約50万円になります。

年収800万円の生活レベル:単身世帯の場合

年収800万円は一般的に高所得に分類されますが、その実際の生活レベルはどうでしょうか。ここでは、単身世帯を例に、家賃や水道光熱費、食費などの項目からそのゆとりを見ていきます。[internal_links]

家賃にかけられる費用

家賃にかける費用は個人の価値観によりますが、一般的には手取り月額の3分の1程度が目安とされています。月々の手取りが50万円の場合、家賃の目安は約16万円となります。

東京都内で家賃相場を比較すると、16万円あれば相場が比較的低いエリアなら3LDK、都心部でも一部エリアでは1LDKを選択可能です。一方、地方、例えば群馬・栃木・茨城といったエリアでは、3LDKの家賃相場が数万円という地域が多く、16万円という家賃水準であれば、物件の選択肢は非常に広がるでしょう。

水道光熱費・食費の目安

水道光熱費は手取り額の5%から10%、つまり2万5000円から5万円に抑えるのが目安とされています。総務省の家計調査報告によると、単身世帯の月平均額は約1万3000円なので、この項目にはかなり余裕があると言えます。

食費の目安は手取り額の15%から20%、つまり7万5000円から10万円が適正とされます。同家計調査報告によれば、単身世帯の食費月平均額は約4万8000円であり、食費についても十分に余裕のある生活が送れるでしょう。

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