【絶対NG】成績が伸びる子は絶対やらない…「黙読中」にしてはいけないたった1つのこと


● 「読む」ことで勉強するときにやってはいけないこと

 黙って「読む」ことで勉強するときは、まずはわからないところをメモしたり、スマホでググッたりしないでください。

 そうしたほうが勉強した満足度が高まりそうですが、いずれも「読む」ことのメリットを台無しにする行為だからです。

● 「読む」勉強法の本当の狙い

 「読む」勉強法の狙いは、短時間で終わる黙読を反復しながら、少しずつ、着実に質の高い記憶を脳に刻み込むことにあります。

 一度で書いてある内容を100%理解したり、覚えたりしようとしなくていいのです。

● 一度でわかる文章は、国語力を伸ばさない

 一度読んで、その場で100%理解できるような文章があったとしても、それはたいした文章ではありませんから、国語力アップにはつながりません。

 ところが多くのケースでは、親も子も、近々実施される学校のテストや模試の成績・偏差値に心を奪われがちですから(それは多くの学習塾の戦略でもあります)、子どもがその場で100%理解できていなかったら不安になるのでしょう。

● わからなかった部分より、わかった部分に目を向けよう

 しかし、読む前より読んだ後で、少しでも理解力が高まっているポイントはどこにあるのか。

 わからなかった部分ではなくて、わかったところがどれほど増えているのか。そうした学力の成長に目を向けるべきなのです。

● ネット検索で黙読が台無しになる理由

 明日のテストでいい点数を出すことがゴールではないのですから、「わからない」と思った事柄をしばし放置する勇気が必要です。

 本当に大切なことは、大学受験までにロングスパンで国語力を伸ばすことにあります。「わからない」ことをネットなどで調べて即座に解決しようとすると、テンポが乱れてスピーディに読み進めるのが難しくなりがちです。

● 他人の言葉は、黙読の集中を壊す

 スマホでウィキペディアなどを参照すると、いま読んでいるテキストと違う話者(作者)の言葉に意識を奪われることになります。それは、演芸場で落語に夢中になって耳を傾けている最中に、隣に座ったお節介な愛好家から勝手に解説されるようなもの。

 理解が多少深まったとしても、高座に登壇している落語家の話芸に没頭できなくなりますから、これを黙読にあてはめると理解の質もスピードもガタ落ちです。

● 推論力と読解力を奪うNG行為

 加えて、疑問が生じるたびにネット検索でいちいち解決していると、「ひょっとしたら、こうかもしれない」と推論する力を失います。

 また、検索で小休止するたびに読解作業がブツ切りにされるので、一歩引いて俯瞰(ふかん)で全体像を捉えることも難しくなります。黙読中のネット検索は、黙読のメリットを失ってしまうNG行為なのです。



Source link