【広州=遠藤信葉】香港紙の星島日報は5日、中国・北京市の第3中級人民法院(地裁)の職員が裁判所の資金を着服し、日本に逃亡したと報じた。着服額については、1億3000万元(約26億円)や3億元(約60億円)近くとする異なる情報があるとしている。
報道によると、職員は、損害賠償金や違約金を徴収する部門で約10年勤務していた。徴収した資金は裁判所の専用口座で管理されているが、職員は個人の口座へと移して着服。全額を国外に送金し、ギリシャ国籍も取得していた。職員の恋人が知人に話したことから着服が発覚し、これを知った職員は、5月1日に始まる中国の連休前に家族とともに逃亡したという。