「Nintendo Switch 2」ついに発売!行列、進化点、価格、そして直面する課題とは?

任天堂の新型ゲーム機「Nintendo Switch 2(ニンテンドースイッチツー)」が5日、全国で待望の発売日を迎えました。家電量販店などでは、事前に実施された予約抽選に当選した熱心なゲームファンたちが、新型機をいち早く手に入れようと、開店前から長い列を作りました。新型Switch 2は、欧米を含む全世界で同時に発売されています。

発売初日の様子

大阪市浪速区にある「ジョーシン日本橋店」では、午前10時の開店時刻にはおよそ20人もの人々が列をなしました。合計15カ所の予約抽選に申し込んだという50代の会社員男性は、「まさか当たるとは思っていなかったので、本当に嬉しいです。新しいマリオカートをプレイするのが今から待ちきれません」と、喜びを語りました。初代Nintendo Switchは2017年に発売され、据え置き型としても携帯型としても遊べる画期的なアイデアが世界中で大ヒットしました。その後継機となるNintendo Switch 2の発売は、多くのゲームファンにとって待ち望まれていたイベントです。

新型Switchの進化点と価格

8年ぶりの新型機投入となるNintendo Switch 2は、初代モデルから処理速度やグラフィックの表現力が大幅に向上しています。また、画面サイズも7.0インチから7.9インチへと一回り大きくなり、より迫力のあるゲーム体験が可能になりました。日本語・国内専用版の希望小売価格は税込み4万9980円となっており、前モデルの初期価格と比較すると約2万円ほど高くなっています。

大阪のジョーシン日本橋店で、予約抽選に当選しNintendo Switch 2を受け取る購入者たち大阪のジョーシン日本橋店で、予約抽選に当選しNintendo Switch 2を受け取る購入者たち

販売計画と品薄・転売への対応

任天堂は、Nintendo Switch 2の世界販売を今年度中に1500万台と計画しています。しかし、自社の公式通販サイトや各小売店での予約抽選には申し込みが殺到しており、発売後しばらくは品薄の状態が続くと見込まれています。この品薄状態につけ込む悪質な転売行為を防ぐため、任天堂は大手フリマ事業者3社と協力しており、特にLINEヤフーでは当面の間、Nintendo Switch 2の出品自体を禁止するなどの対策を講じています。

米国関税政策の影響

好調なスタートを切った新型Nintendo Switch 2ですが、任天堂の業績には外部要因が影を落としています。特に、米トランプ政権が導入している関税政策が影響を与えています。米国は任天堂にとって最大の市場の一つですが、Nintendo Switch 2の生産は主にベトナムで行われています。この関税により、任天堂の古川俊太郎社長は「利益段階で数百億円程度のマイナスの影響がある」との見通しを示しています。今後の米国の政策動向によっては、米国での価格引き上げを余儀なくされる可能性も指摘されており、経営上の課題となっています。

高まる期待と外部環境の変化の中で、Nintendo Switch 2が今後どのように展開していくのか、注目が集まります。

参考資料

  • 朝日新聞社 (Source article provided)