【北京共同】中国海軍の空母「遼寧」が日本近海の太平洋で戦闘機の発着などの活動を行ったとの日本政府の公表を巡り、中国外務省の林剣副報道局長は9日の記者会見で「中国軍艦の活動は国際法に完全に合致している」と主張した。日本側に「客観的で理性的な対応」を求めた。
防衛省統合幕僚監部は8日、遼寧が7~8日、南鳥島(東京都)の沖合の太平洋を航行し、搭載する戦闘機やヘリコプターの発着を確認したと発表した。日本政府関係者によると、伊豆諸島やグアムをつなぐ「第2列島線」を越えた中国による活動の確認、公表は初めてという。日本政府は空母の活動拡大を受け、中国側に「しかるべく申し入れた」としている。