大手ゼネコン「大成建設」前会長の山内隆司氏(78)が名誉顧問職を解かれたのは不当だとして、同社を相手取り、名誉顧問の地位確認を求める訴訟を東京地裁に起こしたことがわかった。9日に同地裁(畦地英稔裁判官)で第1回口頭弁論が開かれ、同社側は請求棄却を求めて争う姿勢を示した。
山内氏は同社で2007年から社長、15年から会長を務め、23年に退任した。山内氏側は訴状で、同年7月に雇用契約を結んで名誉顧問となったが、業績が低迷していると経営陣に指摘したところ、24年7月に突然解雇されたと主張。「口封じの解雇で不当だ」と訴えている。