井川意高氏「なぜオレは炎上しない?」 林原めぐみ氏ブログ炎上受け疑問呈す

「106億円を熔かした男」として知られ、かつて大王製紙の社長・会長を務めながら会社の資金をカジノにつぎ込み実刑判決を受けた、東京大学法学部卒の井川意高氏(60)が6月10日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、自身が世間から炎上しないことへの疑問を投げかけた。

井川氏の投稿とその背景

井川氏は、声優で歌手の林原めぐみ氏(58)が8日に投稿したブログ内容が炎上しているというニュースサイトのX投稿を引用する形で自身の見解を示した。

井川氏はその引用ポストに続けて、「オレが いつも 言ってることと まったく 同じ なんで オレは 炎上しないの?」と投稿。自身が日頃から発言している内容と、林原氏の今回炎上したブログ内容が「まったく同じ」であるにも関わらず、自身は炎上しないことへの素朴な疑問を呈した形だ。

井川意高氏が自身のX投稿で声優・林原めぐみ氏の炎上状況に言及し、なぜ自身は炎上しないのか疑問を呈している様子井川意高氏が自身のX投稿で声優・林原めぐみ氏の炎上状況に言及し、なぜ自身は炎上しないのか疑問を呈している様子

井川氏の投稿への反響

この井川氏の投稿に対して、X上ではさまざまな反応が寄せられた。「反論が百万言返って来るからです」「強そうだから笑」「めんどくさいキャラ認定おめでとうございます!」「最強だから」「やりあっても敵わないから避けているのでは?」「怖いから」「日常茶飯事すぎてw」など、井川氏のキャラクターや過去の経緯に言及する意見、あるいは単にネタとして楽しむようなコメントが多く見られた。

林原めぐみ氏のブログ内容詳報

一方、発端となった林原めぐみ氏のブログは、6月8日に「興味がない、わからない、知らない」というタイトルで投稿された。「で いいんだろうか 本当に心配になって来ました」と書き出したブログは、当初韓国の政治系YouTuberの名前を挙げて展開されていた。

しかしその後、一部修正が加えられた。「以下変更 私が韓国YouTuberさんを取り上げたら 韓国の友人から連絡がありました。今、韓国は国内で右派、左派で対立があり貴方が右派を支持するみたいにとれる発言は左派が悲しむ。また逆に左派を支持するような発言をしたら右派が悲しむ。『いらぬ争いに火をつける事になる』と怒られました。『部外者』である私が安易に取り上げてしまう事で悲しむ人がいるとゆー事実」と、海外の友人からの指摘を受けて内容を変更した経緯が記された。

続けて林原氏は、「今更だし、さらに火を注ぐ事に なるかもだけれど傷ついた人が いたならごめんなさい。その部分を割愛しました。既に傷ついてしまった人に 手は伸ばせないけれど これ以上傷つく人が増えないように。こんな狭い文章では伝わらないと思う けれど、声を上げる事すら冷ややかに 日本が日本に[無関心]な事が とにかく悲しいと伝えたかった」と、傷つけたかもしれない読者への謝罪と、自身が伝えたかった「日本が無関心であることへの悲しみ」を大文字で強調した。

さらにブログは日本の社会問題に言及。「米が無い???? 日本に??? 一部の海外留学生に無償で補助 日本の学生は奨学金(返さないといけないから 平たく言うと借金ね) に繋がる曲がった真実 人任せじゃなく ちゃんと選挙に行かなくちゃいけない」と述べ、食糧問題や国内外の学生への経済支援の差に疑問を呈し、選挙へ行くことの重要性を訴えた。

「『どうせ』とか『変わらない』は 使ってる場合じゃないとこに 来てしまっていると思う このままだと 日本の日本らしさが マナーも、態度も、技術も もしかしたら、表現の自由としての アニメも(>人<;)」と、日本の独自性や文化が失われることへの危機感を表明。

「そんな中 一部のマナーの無い民泊の人や 『譲る』を知らない海外観光客や 京都の竹削ってしまったりする人もいる 規制を持たないと、そこはしっかり取り締まらないと やばい」と、一部の外国人観光客のマナー問題にも触れ、規制の必要性を主張した。例として、日本ザリガニが外来種に駆逐された状況を挙げ、「並んで買う、とゆー暗黙のルールが損しちゃう世界になる」と、日本の暗黙のルールや文化が失われる可能性を示唆した。

「どこか特定の国を否定している訳じゃない 日本の税金は『まずは』 税金を納めた人達へ(納めた在日外国人は勿論含む) 日本の[被災地]に 今日本を支えている学生に使って欲しいと 思うのは排外主義と言われるのかしら 日本の中が疲弊したら[おもてなし]もできなくなる」と、税金の使い道について、まず税金を納めた人々(在日外国人を含む)や被災地、日本の学生に使うべきだという持論を展開。これが排外主義と取られるかという懸念を示しつつも、国内の疲弊がおもてなし文化にも影響すると論じた。

最後に「裏金の方が酷いし問題だけど とにかく、選挙権がある人は(18歳からね) 今一度、その権利を考えて欲しいと言いたかった やはり政治的な発言は、難しい」と締めくくった。政治資金問題にも触れつつ、改めて選挙権の行使を呼びかけたが、政治的な発言の難しさも同時に述べている。

SNSでの反応とトレンド入り

この林原氏のブログ投稿内容は、SNS上で賛否両論を含むさまざまな意見を巻き起こし、Xでは「林原めぐみさん」「林原さん」といった関連ワードがトレンド入りする事態となった。

結論

声優・林原めぐみ氏が自身のブログで政治的・社会的な問題意識を表明し大きな反響と炎上を呼ぶ一方で、かつての実業家である井川意高氏は、同様の趣旨とも取れる自身の発言が炎上しないことへの疑問を呈した。この対照的な状況は、発言者の背景、社会的な立ち位置、あるいは過去のイメージなどが、インターネット上での反応や「炎上」という現象に複雑に影響している現状を示唆していると言えるだろう。

参考文献

https://news.yahoo.co.jp/articles/f5001fbcc1ba8bdb56b089dc82ef0d1c2caa5882