近年、警察官をかたる「ニセ電話詐欺」の被害が爆発的に増加しています。特に、年内引退を発表していたセクシー女優の竹内有紀さんが、貯金200万円をだまし取られた自身の経験をSNSで明かし、大きな波紋を呼んでいます。海外留学の夢を断たれ、今後の活動も不透明となった竹内さんが語る、悪質な詐欺の手口とは。
ニセ電話詐欺で200万円の貯金を失ったセクシー女優の竹内有紀さん
警察官をかたるニセ電話詐欺、被害は急増
警察官を名乗り、「逮捕状が出ている」などと不安を煽り金銭を騙し取るこの手口は、昨年後半から特に増加傾向にあります。警察庁によると、今年1月から3月までの全国での被害件数は約2000件に上り、電話詐欺全体の被害額の6割以上、約171億円を占めています。このような状況下で、竹内さんもまた被害に遭われたのです。
突如かかってきた「警視庁の安全課」からの電話
竹内さんが不審な電話を受けたのは、4月28日の16時過ぎでした。「警視庁の安全課の者だが、あなたが詐欺事件に関与した疑いがある。署まで来てほしい」と、末尾が「110」という警察を装った番号からかかってきました。急な呼び出しに応じられない旨を伝えると、犯人は竹内さんの本名に加え、現住所や過去の住所まで正確に告げ、「身の潔白を証明しなければ書類送検になる」と迫ったといいます。個人情報を知られていることに半信半疑ながらも真摯に対応してしまったそうです。
個室への誘導とLINEビデオ通話へ移行
犯人はさらに巧妙な手口で、竹内さんに「個室に移るように」と指示しました。指示された場所は品川駅港南口のカラオケボックスでした。そこで最初の「警視庁の安全課」を名乗る者から、「捜査2課のハヤシダ」と名乗る別の男に電話が引き継がれ、さらにやり取りはLINEのビデオ通話へと移行させられました。これは、より本物らしく見せかけるための手口と考えられます。
LINEで送られた偽の逮捕状と偽警察官
「ハヤシダ」と名乗る男は、「逮捕状を送るのでLINEに切り替える」と言った後、竹内さんが教えてもいないLINEアカウントに偽の逮捕状の画像を送ってきました。ビデオ通話に現れた人物は、警察官が着るような水色のシャツ姿で、偽の警察手帳を提示したといいます。帽子はかぶっておらず、年齢は34、35歳くらい、ごく普通の男性に見えたそうです。このように、犯人は巧妙に警察を装い、被害者を信じ込ませていったのです。
詐欺師がLINEで送ってきた偽の逮捕状画像
巧妙な手口に騙され、200万円を失う
このように、巧妙かつ執拗な手口によって、竹内さんは貯金していた200万円をすべてだまし取られてしまいました。この被害により、予定していた海外留学は不可能となり、今後の活動の再開も示唆しています。警察官をかたる詐欺は年々巧妙化しており、誰もが被害者になる可能性があります。身に覚えのない電話に対しては、一旦冷静になり、必ず正規の相談窓口や警察に確認することが重要です。