国民民主党が今夏参院選比例代表で擁立を予定していた山尾志桜里元衆院議員について、公認内定を取り消すことが11日、分かった。
【写真】1985年、ミュージカル「アニー」ヒット祈願と一足早い初詣に訪れた(左から)菅野志桜里(山尾志桜里)、夏木マリ、猪木寛子
榛葉賀津也幹事長は「全国の都道府県、地方自治体議連から公認見送りを求める声があった」とし、一方で「弁明のチャンスを与えるべきとの声もあり、昨日会見を開いてもらったが結果として、見送り、内定を公認に切り替える承認をしないということが両院議員総会で承認されました」と説明した。
山尾氏は前日の10日に国会内で記者会見。冒頭で「私生活の件です」と切り出すと、2017年に既婚男性との不倫が報じられたことについて「極めて未熟だった。8年前の自分には大変なおごりがあった」と釈明。男性については「現在は仕事、私生活で特段の交流はない」と説明した。
「できる限り、質問の内容が尽きるまで真摯(しんし)に対応したい」と2時間に及んだ質疑応答で、不倫問題に関連する質問は12回あったが、その言葉とは裏腹に「すみません」「ごめんなさい」「申し訳ありません」と謝罪の言葉を並べるだけ。関係者に迷惑をかけるとして「この件(不倫問題)についてお話しすることは控えさせてもらいます」などと最後まで明確な回答を避け続けた。不倫が報じられた相手男性の妻が20年に自死したことについても「事情を存じ上げていません」と述べるにとどめた。
SMSでは「何も説明していない」「何のための会見?」などの批判の声が続出していた。