イスラエルがイラン攻撃 外報部デスク解説「はるかに違うレベル」の事態


【画像】珍しく自信を失うトランプ大統領 イランを止められるか問われ…

■イランの“報復ドローン”撃墜

 イランの首都・テヘラン。13日未明、複数の攻撃を受けたのです。

 攻撃したのは、イスラエルです。

ネタニヤフ首相
「先ほどイスラエルは『ライジング・ライオン作戦』を始めた。イスラエルの存亡を脅かすイランの軍事施設を標的としたものだ」

 イスラエルは、200機以上の空軍機がイラン各地にある核関連施設など100カ所以上の軍事目標を攻撃したと発表しました。

 イランの最高指導者・ハメネイ師は「複数の司令官と科学者が殉教した」「厳しい報復を覚悟すべきだ」との声明を発表。

 その報復なのか、イスラエル軍は13日、イランが100機の無人機をイスラエルに向けて発射したと発表しました。イスラエル領の外での迎撃を行っているとしています。

 攻撃に先立ち、アメリカはイランの隣にあるイラクの大使館の一部職員に対して退避を命令していました。すでに、中東の緊張が高まっていたからです。

トランプ大統領
「危険な場所になる可能性があるので移動をさせている」

■なぜ?高まる中東の緊張

 IAEA=国際原子力機関は12日、イランに対する非難決議を採択しています。IAEAの調査に対するイランの協力が不十分だというのが、その理由です。

 イランはこれに反発。対抗措置として、新たなウラン濃縮施設を設置するなどとしていました。

イラン原子力庁 エスラミ長官
「イランが核拡散防止条約の義務を果たしていないというのは虚偽の主張。裏付ける証拠のない明白な嘘」

 イランの核開発を巡っては2015年、オバマ政権下のアメリカがイランや英、仏、独、ロシア、中国とともにイランの核開発を制限する代わりに、経済制裁を緩和する「イラン核合意」を結びました。

 ただその後、1期目のトランプ政権が一方的に合意から離脱し、イランも核開発を再開させていました。

 そして、大統領に返り咲いたトランプ氏は、一転してイランとの交渉に乗り出しましたが…。

トランプ大統領
「イランは、より厳しい交渉を迫られる。差し出したくないものも差し出さなければならない」

 合意には至っていません。

 それどころか、イランを止められるか問われると…。

トランプ大統領
「以前はそう思っていたが、自信がますますなくなってきている。数カ月前よりも、今は自信がない」

 珍しく自信を失っていました。

 そんななか、イスラエルが攻撃に踏み切ったのです。

ネタニヤフ首相
「こんにち、ユダヤ人国家はイランによる核のホロコーストの犠牲になることを断固として拒否する」



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