悠仁さま、筑波大学合格と成年皇族へ 自然誌への深い関心

秋篠宮家の長男、悠仁さまが今春、筑波大学生命環境学群生物学類に進学され、精力的に研究に励んでおられます。大学で「自然誌」を専攻される悠仁さまの学問への情熱は、幼少の頃からの「トンボ愛」に端を発しています。次代の皇室を担う成年皇族の知られざる側面を、秋篠宮家と長年親交のあるジャーナリストの視点からお伝えします。

筑波大学への道と学問への姿勢

2024年12月11日、宮内庁は、当時筑波大学附属高等学校3年生だった悠仁さまが、筑波大学生命環境学群生物学類の推薦入試(学校推薦型選抜)に合格されたことを発表しました。戦後生まれの皇族が国立大学に進学されるのは、これが初めてのことです。2025年春からは、大学生としての新たな一歩を踏み出されました。

宮内庁の説明によると、悠仁さまはかねてより「自然誌」を深く学べる環境のある大学を目指し、勉学に励んでこられました。2023年6月には、筑波大学附属高等学校の行事の一環として茨城県つくば市にある筑波大学を見学されました。広大なキャンパスに充実した実験施設や演習施設、そして豊かな自然環境に触れられたことが、受験を決意される大きな要因となったようです。

推薦入試は同年11月28日と29日の両日にわたり実施され、悠仁さまは他の受験生たちと共に、英語と生物に関する小論文、そして面接に臨まれました。この朗報は国民の間で大きな喜びをもって受け止められました。側近職員によれば、合格の知らせに接し、悠仁さまご自身とご両親である秋篠宮ご夫妻は深く安堵されたといいます。

合格発表に際し、宮内庁は悠仁さまのご心中を垣間見せるメッセージを公表しました。そこには、多くの受験生が懸命な努力を続けている時期に、ご自身の合否が発表されることへのご配慮が示されていました。「多くの受験生が受験に向けて懸命な努力を続けている今の時期に、ご自身が特定の大学を受験されたことやその合否について発表することは控えたいとのお気持ちをお持ちでした。しかしながら、……(中略)多くの問い合わせがあり、皇嗣職大夫の判断で、本日発表することといたしました。そのようなことを考慮いただきたく、よろしくお願いいたします」というメッセージからは、他者への細やかな気遣いがうかがえます。

なお、同じ筑波大学附属高等学校からの推薦であっても、学校推薦型選抜試験において特別な優遇措置が講じられることは一切ないと確認されています。悠仁さまは小学生の頃から周囲に「昆虫博士」と呼ばれるほど自然生物に関心をお持ちでした。筑波大学という恵まれた環境で、ご自身の好きな分野の研究を思う存分深められることを願う声が多く聞かれます。

悠仁さま、筑波大学合格発表に際して悠仁さま、筑波大学合格発表に際して

成年皇族となられ、将来への期待高まる

2024年9月6日、秋篠宮ご夫妻の長男である悠仁さまは18歳の誕生日を迎えられ、成年皇族となられました。民法の改正により成年年齢が18歳に引き下げられたことを受け、筑波大学附属高等学校3年生としてこの日を迎えられた悠仁さまは、成年皇族としての一員となられたのです。

悠仁さまは、1965年11月30日にお父様である秋篠宮さまが誕生されて以来、約41年ぶりに皇室に誕生された男子として大きな注目を集められました。将来、天皇陛下をお継ぎになる皇位継承順位は、第1位の秋篠宮さまに次ぐ第2位であり、天皇陛下や秋篠宮さまの次の世代の皇室を担うという極めて重要な役割を担っておられます。それだけに、ご誕生されたときから国民からの期待は大変大きなものでした。

悠仁さまが成年を迎えられた2024年9月6日付の産経新聞の社説「主張」は、この慶事を次のように祝福しています。「連綿と続く日本の皇室の未来を照らす慶事である、国民挙って寿ぎ、成長された悠仁親王殿下にお祝いを申し上げたい。……(中略)平成31年にはお茶の水女子大附属小学校を、令和4年には同附属中学校を卒業し、筑波大附属高校に進学された。幼少の頃から自然や生物に高い関心を持ち、昨年には外部の研究者と共同でトンボに関する学術論文も発表されている。日本の別名に秋津洲(秋津島)がある。「あきつ」はトンボの古名で、日本は多くのトンボが舞い飛ぶ国である。将来皇室を継ぎ、日本国と日本国民統合の象徴となる親王殿下が、トンボに関心を寄せられたことにめでたさを感じる。……(中略)「成年式」は高校ご卒業後の来春以降となる。さまざまな行事で凜々しいお姿を拝するのを楽しみに待ちたい」。社説は、悠仁さまのこれまでの学歴や、自然、特にトンボへの深い関心、そしてそれが日本の古名「秋津洲」と結びつくことのめでたさを強調し、将来への期待を示しています。

成年皇族となられ、筑波大学での学びを始められた悠仁さま。自然科学への深い造詣は、今後の公的な活動にも影響を与えていくことでしょう。将来の天皇として、その一歩一歩が引き続き国民に見守られています。

参考資料

ソース元:https://news.yahoo.co.jp/articles/84669d808c0c3f024f8f17bb4df35812b8e3ec2e