ある日、ある時、ある場所で出合った食事が、その日の気分や体調に驚くほど合致することが稀にあります。これは食を愛する者にとって無上の喜びであり、「最高の選択ができた！」と心の中で喝采を上げる瞬間です。「3割うまい!!」のキャッチフレーズで知られ、埼玉県川越市に本社を置く中華料理チェーン「ぎょうざの満洲」。東京の西側に多くの店舗を展開していることから、地元出身者にとっては昔から慣れ親しんだ存在です。筆者も大ファンであり、その魅力を語り始めるときりがないほどですが、最近発見した「あるメニュー」について、どうしてもお伝えしたく、ご紹介させていただきます。このお店の魅力は多岐にわたりますが、特に注目したいのがその「素ラーメン」と、もはや説明不要の「焼き餃子」です。
「ぎょうざの満洲」とは？その魅力と歴史
「ぎょうざの満洲」は、創業から地元に根ざし、多くのファンを持つ中華料理チェーンです。その名の通り、看板メニューは何と言っても餃子。国産の小麦粉、野菜、豚肉を使用するなど、素材へのこだわりも人気の秘密です。もちもちとした皮と旨みたっぷりの餡が見事に調和した餃子は、一度食べると忘れられない味です。自宅で手軽に楽しめる冷凍餃子も人気が高く、いつでも満州の味を120%満喫できるのは嬉しい点です。
定番メニューから知る人ぞ知る一品まで
満州の定番であり、至高の組み合わせと言えば「焼き餃子とライス」でしょう。単品価格350円（税込）の焼き餃子（6個）に、ごはんとスープ、漬物が付いて600円（税込）。お腹が空いているときは、餃子が12個になる「ダブル餃子定食」（870円 税込）も選択肢に入ります。焼きたての熱々餃子と白いごはんを頬張る幸福感は、まさに最上級と言えるでしょう。
しかし、筆者は酒を飲む機会が多く、必ずしも定食をガッツリ食べたい気分でない時もあります。そんなニーズにも応えてくれるのが満州です。ちょっとしたおつまみや酒類のメニューも充実しています。定番は、ほんのり甘めのオリジナルレモンサワー「スーパーチューハイ」（400円 税込）と、「冷奴 ハーフサイズ」、「メンマ ハーフサイズ」「ザーサイ ハーフサイズ」「大根キムチ ハーフサイズ」といった110円（税込）のおつまみハーフサイズシリーズを組み合わせた軽い一杯。スーパーチューハイを飲み終えたら、「紹興酒グラス」（300円 税込）に切り替え、「焼き餃子」（350円 税込）や「水餃子」（380円 税込）、時には「野菜炒め」（400円 税込）などを追加して、ゆったりと過ごすのが筆者の定番パターンでした。
そんな中、以前から存在を知ってはいたものの、なぜか注文する機会がなかったメニューがありました。それが「素ラーメン」です。「しょうゆ」と「しお」の2種類があり、価格はそれぞれ400円（税込）。0.5玉は370円、1.5玉は450円と、そのリーズナブルさも目を引きます。
シンプルながら奥深い「素ラーメン」の実力
写真で見る限り、素ラーメンは文字通り具材がほとんどなく、刻みねぎが乗っているだけのシンプルな構成です。普段、定食やつまみでの利用が多かったため、実は満州でラーメンをほとんど食べたことがありませんでした。一体どんな味がするのだろう、いつか試してみたいという思いがありました。その「いつか」を待つのではなく、先日思い切って素ラーメンを食べるために満州へ足を運びました。
席に着き、まずはいつものスーパーチューハイを注文。素ラーメンは「しお味」を選んでみることに。そして、素ラーメン単品では少し物足りないかという気もして、「素ラーメン・しおと焼餃子」というセットがあることに気づき、そちらを注文してみました。
注文したセットが届いた瞬間、「美しい！」と思わずにはいられませんでした。必要最低限の構成で佇むラーメンと、完璧な焼き加減の焼き餃子。そのシンプルな組み合わせには、ある種の様式美さえ感じられました。これは、期待できるかもしれない――。
ぎょうざの満洲の人気の焼き餃子と話題の素ラーメン塩味セット コスパ最高の組み合わせ
スープと麺へのこだわり：期待を超える満足感
早速スープを一口。あっさりとしているのに、かなりの深みを感じるこの味わいは、アサリだしと沖縄の塩「シママース」を使用しているというスープへのこだわりの表れでしょう。その奥深いスープが、ちぢれ麺のぷりぷり、もちもちとした食感とよく絡み、どこか懐かしさを感じるかんすいの香りと融合します。期待をはるかに超える満足感が得られました。具材が刻みねぎだけという潔さも、かえってラーメン自体の旨さを最大限に引き立てているように感じられます。そしてもちろん、満州自慢の焼き餃子との相性も抜群です。素ラーメンのあっさりとした味わいが、餃子の旨味を一層引き立て、最高のコンビネーションを生み出しています。
まとめ
「ぎょうざの満洲」の「素ラーメン・しおと焼餃子」セットは、シンプルな見た目とは裏腹に、スープと麺へのこだわりが光る奥深い一杯と、安定の美味しさである焼き餃子が見事に融合した、期待以上の満足感を得られる組み合わせでした。定番メニューはもちろんのこと、今回発見した素ラーメンのように、知られざる逸品にも「ぎょうざの満洲」の魅力が詰まっていることを再認識しました。シンプルゆえにごまかしがきかない素ラーメンで、素材と技術への自信を感じることができるでしょう。次回満州を訪れる際は、ぜひこの素ラーメンを試してみてはいかがでしょうか。
